ついに開幕した2026プロ野球ペナントレース。とりわけ、巨人VS阪神の“伝統の対決”が、どうなるかはファンにとっても大きな関心事の一つだろう。そこで本サイトは、セの覇権を争う宿命のライバル対決を大特集。虎視眈々と連覇を狙うタイガース、Bクラスも囁かれるジャイアンツのドラフト戦略から両監督の采配まで、スポーツ紙が書けないベンチ裏情報満載でお届けする。【前編】

 

「藤川阪神の独走を許した昨季は、ライバルの阿部巨人もが8勝17敗と完全に“カモ”状態。セ・リーグファンの間では、半ばシラケムードも漂いました。

 WBCイヤーの今季は、例年以上に大リーグ人気が高まるはず。NPBの盛り上がりのためにも、最終年の阿部慎之助監督には、是が非でも巻き返してもらいたいところですが……」(元・スポーツ紙デスク)

 むろん、当の阿部監督もそんなことは百も承知。

 開幕前には、実績の浅い若手投手らを集めて、「当ててもかまわない。それくらいの気持ちで攻めろ」と、直接、檄も飛ばしたという。

「一向に調子が上がらない戸郷翔征(26)に加え、頼みの山崎伊織(27)までもが右肩のコンディション不良で開幕アウト。阿部監督も、それだけ切羽詰まっているということでしょう。

 まぁ、最近のプロ野球は行儀が良すぎる。昭和育ちの我々は、死球上等の“ケンカ野球”も、むしろ大歓迎ですけどね」(前同)

 そんな中、最大のトピックはやはり、いきなりの“伝統の一戦”となった開幕カードの初戦。期待のドラ1左腕・竹丸和幸(24)の好投だろう。

 新人の開幕投手への抜擢は、1962年の城之内邦雄以来、球団では64年ぶり。勝利投手になったのは、今回が初の快挙でもあった。

 OBの角盈男氏が言う。

「巨人3連敗もありえると見ていただけに、初戦を取れただけでも、万々歳。カウント球にも決め球にもできるチェンジアップ。ああいう頼れるボールがあるのは竹丸にとって大きいね。

 あれぐらいの投球がコンスタントにできれば、今の巨人の得点力でも2ケタは勝つんじゃないかな」

 打線も不安視されていたが、“新4番”ダルベック(30)に2発。

 外国人では球団32年ぶりとなる開幕1番を託された2年目キャベッジ(28)も、期待に応えるリードオフマンぶりを見せている。

「ダルベックはフォームにムダがなく、日本の野球にも合いそうな雰囲気。あとは、どう見ても苦手な速い球とインコースに、どう対処するかだろう。4番としてはパワー不足は否めないが、そこがある程度対応できるなら、少しは希望も持てる気がするよ。フォアボールもうまく取れているのも好印象だね」(前同)

 とはいえ、初戦こそ取ったものの、結局、開幕カードは1勝2敗と負け越し。

 第3戦ではキャンプから評判の良かったドラ3・山城京平(22)が、2回5四死球5失点と早々にKO。
 一時は逆転に成功も、リリーフ陣が大崩れし、結局、6対12と完敗した。

「山城の2死球に関しては、阿部監督の言う“ケンカ野球”とは似て非なる、単なる制球難。今後も、あの調子では、さすがにローテ投手としては落第でしょう。

 ただ、現状は大ベテランの田中将大(37)や則本昂大(35)らを頭数に入れざるをえない。背に腹は代えられないのも確かです」(スポーツジャーナリスト)