ついに開幕した2026プロ野球ペナントレース。とりわけ、巨人VS阪神の“伝統の対決”が、どうなるかはファンにとっても大きな関心事の一つだろう。そこで本サイトは、セの覇権を争う宿命のライバル対決を大特集。虎視眈々と連覇を狙うタイガース、Bクラスも囁かれるジャイアンツのドラフト戦略から両監督の采配まで、スポーツ紙が書けないベンチ裏情報満載でお届けする。

 不安要素が多い巨人に対して、“勝てば官軍”とばかりに、結果で批判を押さえ込んでいるのが、阪神を率いる藤川球児監督だ。

 昨オフには、投手起用を巡って衝突したとされる金村曉コーチが、日本シリーズ終了の翌日に退団。同じく関係がギクシャクしていると噂された野村克則バッテリーコーチも2軍に配置転換となった。

 トラ番経験も豊富な在阪スポーツ紙の記者の一人は、その内情を、こう明かす。

「本人なりの哲学があるんでしょうけど、こっちも仕事ですからね。OBや我々記者を、あからさまに遠ざける今の姿勢は、さすがにどうかと思いますよ。

 彼と蜜月な報知新聞とNHKは、関西ではマイノリティ。負けが込んできたら、ウチだけじゃなく他紙も一斉に“球児降ろし”を始めるでしょう」

 ただ、阪神は、開幕戦こそ落としたものの、その後は危なげなく3連勝。

 事前の順位予想でも、大半の識者が異口同音に「今年も阪神の1強」と不動の優勝候補に挙げている。

「WBC出場組では巨人の大勢(26)がいきなり出遅れて“WBCの呪いか!?”とザワつきましたが、阪神勢の坂本誠志郎(32)や佐藤輝明(27)、森下翔太(25)らに、その心配はない模様。打線を固定してシーズンに臨めるのは、巨人にはない大きな強みですよ」(スポーツジャーナリスト)

 ただ、昨季の大ブレイクで抑え候補の筆頭と目された石井大智(28)がアキレス腱断裂で、今季中の復帰がすでに難しい状況。

 強いて“穴”を挙げるとすれば、岩崎優(34)や新外国人のモレッタ(29)に頼らざるをえないリリーフ陣というところか。

 阪神OBの藪恵壹氏が言う。

「まだ始まったばかりで何が起こるかは分からないが、1軍に入りきらないほどコマは豊富にいる。先発にしたって、いきなり完封した高橋遥人(30)が、このまま好調を維持すれば、大竹耕太郎(30)でさえ投げる場所がない状況。藤川監督とすれば、嬉しい悲鳴だろう」

 目下、2軍では大ベテランの西勇輝(35)や、トミー・ジョン手術明けの23年ドラ1・下村海翔(24)ら、先発候補が目白押し。

 余裕がありすぎて逆にダブつく現状は、ローテすら四苦八苦の巨人とは、まさに雲泥の差と言っていい。

「ただまぁ、先にも挙げた遥人の好投は“年イチ”レベルがたまたまド頭に来ただけで、あれが、この先も続く保証はない。ただでさえ故障の多い彼に、いきなり112球も投げさせる必要はあったのか。そのあたりのリスク管理には、やや疑問も残るけどね」(前同)

 もっとも、当の藤川監督自身は、まだ捕手登録の高卒5年目、中川勇斗(22)を外野で開幕スタメンに抜擢するなど、独自色の打ち出しにも余念がない。