■地獄組の筆頭は佐々木朗希
新人王に名乗りを上げる活躍を見せているのが、ホワイトソックスの村上宗隆(26)。
「開幕デビューから3試合連続ホームランは、メジャーの歴史を見ても4人だけ。懸念のファースト守備も安定していますし、早くもチームの顔になった。ホームランか三振かを突き詰めれば、本塁打王も期待できる」(前出のメジャーリーグ評論家の福島良一氏)
ブルージェイズの岡本和真(29)も好発進を見せた。
「開幕5試合で2ホーマー。打率も3割台をキープ。先発が左のときは4番を任されるなど、すでに中軸を担っています」(前出のスポーツ紙メジャー担当記者)
前出の福島氏は、岡本の高い守備力に注目する。
「過去にほぼ不在だった日本人三塁手の守備で、高い評価を得ている。それにプラスして二塁打を含めた長打率が伴ってくれば、レギュラー安泰でしょう」
一方、今シーズン地獄組の筆頭が、ドジャースの佐々木朗希(24)だ。
「オープン戦は、まったくストライクが入らない状態。5回途中1失点に抑えた3月31日の対ガーディアンズ戦でも、ストライクとボールがはっきりしていた。
右にすっぽ抜ける球も多く、イップス癖で苦戦した藤浪晋太郎(31)の二の舞の可能性も囁かれている」(スポーツジャーナリスト)
西武からアストロズに入りした今井達也(27)も、デビュー戦でつまずいた。
「対エンゼルス戦では、最速157キロを記録。ただ、制球難で四球が多く、“逆スラ”と現地で高く評価され、独特の変化が売りのスライダーも打たれてしまいました」(前出の福島氏)
WBCでの活躍も記憶に新しいレッドソックスの吉田正尚(32)と、同大会で負った右膝のケガで負傷者リスト入りしたカブスの鈴木誠也(31)は、出場機会に暗雲が立ち込める。
「レッドソックスはレギュラー級の外野手がDHも含めて5人いて、開幕2試合はベンチスタート。鈴木もWBCでのケガによって、残念ながら開幕から出遅れた」(前同)
パドレスのダルビッシュ有(39)は、右肘手術の影響でシーズンを全休する。
「故障者リストではなく、無給状態になる制限リストを自ら選択。これには、モチベーション低下による引退が囁かれています」(メジャー担当記者)
今季、オリオールズからロッキーズに移籍したのが、菅野智之(36)。
「本拠地・クアーズ・フィールドは標高1600メートルの高地にある。菅野のかわす投球は、被本塁打が増える懸念があります」(前同)
3月31日には、菅野と岡本の元同僚対決が実現。菅野が第1打席で三振に取り、先輩の貫禄を見せた。
今季は、こうした注目の日本人対決が目白押しだ。
「4月7日から始まるドジャース対ブルージェイズの3連戦は、ワールドシリーズの再戦。岡本対ドジャース日本人トリオに注目です。
メジャー挑戦時に“ドジャースを倒したい”と発言していた今井が登板するであろう、5月4日からのアストロズ対ドジャース戦も楽しみです」(福島氏)
2026年シーズンは天国か、地獄か。半年を超える長い戦いが始まった。
福島良一(ふくしま・よしかず)
スポーツジャーナリスト、メジャーリーグアナリスト。千葉県出身。学習院高等科、中央大学商学部卒業。大学在学中から主としてメジャーリーグの評論・取材を行っている。主な著書に『日本人メジャーリーガー成功の法則 田中将大の挑戦』(双葉社)『もっと知りたい!大谷翔平 SHO-TIME観戦ガイド』(小学館)など。