相撲界の内情や制度、騒動の行方を、元関脇・貴闘力が現場目線で読み解く。経験者だから語れる、大相撲のリアルが詰まったコラム。
春場所後に現役引退を発表した「千代丸たん」こと、元幕内・千代丸(34)。
19年間の現役生活で、幕内在位31場所、十両在位33場所で、最高位は前頭5枚目だったが、「スー女」を中心に大人気! まん丸い顔を押しつぶしてスヤスヤ眠る姿がSNSで拡散されると、「かわいいキャラ」で、バラエティ番組にひっぱりだこになった。
今後は、相撲協会の「若者頭」に転向するという。ちなみに、弟は元小結・千代鳳(現・大山親方)だ。
そして、関取在位通算66場所(うち十両在位53場所=歴代4位)という実績を持つ、元幕内・英乃海(36)も引退を発表した。弟は、現幕内・翔猿だが、「いつの間にか体の小さかった弟に番付を抜かれたけれど、ファンに“翔猿関のお兄さんですよね?”と言われることが嬉しかった」と、引退会見で語っていた英乃海。今後は、相撲協会には残らず、不動産会社の営業マンになるという。
また、4月上旬には、世話人を20年以上務めた、陸奥北海さん(61)が亡くなられたというニュースが飛び込んできた。オレより3歳上の兄弟子だけど、このところ、同世代の元力士の訃報が多くて、オレも身につまされてしまう。
一般の人には、あまりなじみのない、相撲協会の若者頭、世話人だが、親方や力士と違って、協会の「嘱託社員」という扱いとなっている。