■故意か偶然か…セブン-イレブン・ジャパンの回答は?

 たしかに、松田氏の公開したクーポン部分には《在庫切れ、取り扱いのない場合はご容赦ください》との注意書きがあることから、「詐欺の一種」という表現はいささか過激だろう。だが一方で、無料引き換えを期待して購入した消費者からすれば、地方を含めて10店舗近く回っても全ての店舗で当該商品が品切れでは疑心暗鬼にもなるだろう。

 果たして、これは偶然なのか、はたまた意図的なのか? 本サイトはセブンを運営するセブン-イレブン・ジャパン広報部に対し、取材を行った。

 担当者はまず、「このたびは、無料引換クーポンの対象商品につきまして、お客様にご不便・ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません」と松田氏にまつわる一件を謝罪。

 同様の体験談がXユーザーから多数上がっている点を尋ねた上で、社としてこのようなケースが起きていることを把握しているのかを尋ねると、「これまでこうしたキャンペーンにおきまして、一部のお客様からお問合せ、ご意見を頂戴していることは本部として把握しております」とのことだった。

 では、一体なぜこのような事態が起こってしまったのか。担当者は、「対象商品につきましては、より多くのお客様にご利用いただけるよう、本部として取り扱い店舗の比率や供給面等も踏まえて選定しております」と、引き換えの対象商品は多面的に選定していると説明。

 その上で、「一方、商品の取り扱いについては、立地や販売動向を踏まえて各フランチャイズ店舗が発注していることから、店舗毎に異なります。結果として、対象商品の取り扱いの有無や在庫状況により、お引き換えいただけないケースが発生してしまうことがございます」としている。あくまで各店舗の事情によるもので、意図的に在庫を切らしていたわけではないようだ。

 セブンといえば、公式アプリに商品の在庫検索機能があり、各店舗に望みの商品があるかを調べることができる。松田氏は10店舗ほどを回っても対象商品がなかったと明かしたが、この機能を使えば引き換え可能な店舗が見つかったかもしれない。一方で、同アプリでは検索できない商品もあり、地域設定を東京にして松田氏が探した『1本満足バー』シリーズを探すとヒットしない。

 これについて、担当者は「また、当社公式アプリの在庫検索機能につきましては、商品バーコードのないカウンター商品をはじめ、一部の商品(ご指摘いただいた健康関連商品等を含む)では表示されない場合がございます」と事情を説明している。

 最後に、担当者は「このたびお客様からいただきましたご指摘を真摯に受け止め、今後につきましても、より多くのお客様が円滑にお引き換えいただけるよう、各店舗に対し、本部経営相談員を通じて対象商品の取り扱いや在庫の確保等について改めて周知・助言を行うなど、運用面の改善に努めてまいります」と、今回の騒動を受け、在庫の確保に関する運用を改善すると話した。

 セブンといえば、誰もが利用する大手コンビニ。期待の裏返しであらぬ議論を呼んでしまったのかもしれない。