女子陸上界の新星、久保凛選手(18)。昨年7月に女子800メートルで日本記録を更新した彼女も4月から社会人デビューを果たした。そんな彼女は自身の成長に歩調を合わせるかのように、大人の階段を上っているという。スポーツ紙記者が話す。

「今年3月に東大阪大学敬愛高等学校を卒業した久保選手は、4月から積水化学に入社しました。“大人になりたかった”という彼女は、7日の公開練習でピアス姿を披露しています。ピアスは、母親と共に訪れた皮膚科で開けたそうです」

 新生活が始まるこの時期、久保選手と同じく初めてピアスを開けるという人も多いだろう。現に大手ディスカウントストアやドラッグストアでは、自分でピアス穴を開けるための商品である“ピアッサー”も販売されている。容易にオシャレを楽しめるこのアイテムだが、実はトラブルも多いという。

 数多のピアスに関するトラブルを扱ってきた東京都・飯田橋にある『神楽坂肌と爪のクリニック』院長の野田弘二郎医師が語る。

「この時期は、ピアスのトラブルで来院される患者さんがとても多いです。ほとんどが市販のピアッサーを使って失敗した方です」  

 ピアス穴を開けるために医療現場で使用される器具と市販のピアッサーとでは、大きな違いがあるという。

「市販品はピアスのヘッドが小さすぎるものが多いです。さらに耳に通す軸が細すぎたり、短すぎる。いろんな耳たぶの方がいらっしゃるのに、選べる軸の長さが一つしかなかったりする。ピアスに関する専門的な知識のない人が作った商品だなと感じます。医療用のファーストピアスは安定したピアス穴をつくるため、普通のピアスよりも軸が太い。軸の長さも耳たぶの厚みによって選べます」(前同)

 素材にも違いがあるという。

「医療用のピアスは、『チタン』や『サージカルステンレス』など、体内に埋め込むことを前提に開発された高品質の金属が使われています。サージカルステンレスは骨折治療などでも使用される医療用金属です。市販品でサージカルステンレスと表示されていても、その品質は保証されていません」(同)

 では、市販品を使って自らピアスを開けた場合、どのようなトラブルが多いのか。

「一つは、間違った場所に穴を開けてしまうことです。リスクの高い軟骨部分に刺してしまったり、左右の耳で穴の位置がずれてしまう。ご自身で正しい位置を見つけるのは意外と難しいものです」(同)