■思い通りの展開で直線の叩き合いへ
前半58秒1の淀みのないペースに持ち込んだのは狙い通り。レース中盤、減速することなく、リードを保ったままひと息入れられたのは、想定した中でも最高の形で、レースは最後の直線へ。
残り100メートルを切っても脚色は衰えることなく、粘りに粘って、ゴール板はもう目の前です。
最後の最後に、後ろから飛んできた1番人気クロワデュノールに3/4馬身突き抜けられましたが、この日のメイショウタバルは、これまでの中で、最高にいい走りを見せてくれました。
それでは今週の騎乗馬です。4月19日は、中山競馬場を舞台に、クラシック三冠の第一関門、皐月賞が行われます。
これまで、ナリタタイシン(93年)、エアシャカール(00年)、ディープインパクト(05年)と、3勝を挙げている僕の今年のパートナーは、若葉S2着で優先出走権を手にしたキズナ産駒のロードフィレール。
昨年、最優秀2歳牡馬に輝いたカヴァレリッツォを筆頭に、実力馬が顔をそろえた中で、1勝馬のロードフィレールは大穴の1頭だと思いますが、12番人気のダンビュライトが3着(17年)だったように、何が起こるか分からないのが競馬です。一発を狙って、今週も全力騎乗です。
武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGI初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GI通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章、2025年8月5日には前人未到の4600勝を達成した。現在もトップクラスで騎乗を続ける“競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。