■鈴木福と芦田愛菜がずっと国民的存在であり続けている“奇跡”

 鈴木には、子役時代から活躍してきた清潔感あふれるイメージがあるだけに、今回の『惡の華』での変貌ぶりには、

《鈴木福先生の怪演が光りまくってる福サン…芝居すんげぇ上手いんだなぁ。すっかり引き込まれたわ》
《惡の華の鈴木福くんの怪演に驚かされた。思春期の葛藤と痛みを剥き出しで演じてて、あのさんとの共演が化学反応を起こしてる。押見修造さん原作の衝撃的な展開が実写でもしっかり再現されてて、思春期の心の闇に深く潜っていくような演出がすごい。福くんの新しい一面を見れて本当に良かった》
《福くんのなっさけねー思春期男子高校生の演技あのちゃんのドスの効いた声とか声色の変化と表情すげってなった》

 といった絶賛する声が多く寄せられている。

 また、鈴木は子役出身であり、同じく国民的人気子役だった芦田愛菜(21)と共演したドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系/2011年4月期)が出世作で知られるため、

《芦田愛菜ちゃんビールを飲むようになって鈴木福くんはヘンタイになった(役)》
《あの「マルモ」の福くんが『惡の華』でこんな体当たりの演技をする日が来るとは…》
《惡の華、あのちゃんは実に素晴らしいんだけどもし芦田愛菜がこの役だったら別の意味で怖いな》

 などと、芦田や『マルモ』を連想する声も。

 鈴木福と芦田愛菜――子役は成長するとなかなか活躍の場がなくなり俳優業を辞める人も多いが、思えばこの2人は子役時代に一世を風靡しただけでなく、『マルモ』から15年後の現在も国民的タレントとして並び立ち続けているから驚きだ。

 鈴木は今回の『惡の華』に限らず、主演映画『ヒグマ!!』(1月23日公開)で“ピンク髪のホスト”を演じたり、24年にはエースコックのカップ麺CMでEXILE系のアーティストのような“金メッシュ×ヒゲのワイルド姿”を披露したりと、役の幅を広げている。

 また彼は、幼少期から仮面ライダーに変身するのが夢だったが、『仮面ライダーギーツ』(テレビ朝日系/22年9月~23年8月末)で“仮面ライダージーン”を演じたことで夢を実現。しかも、“主人公と並び立つ” 、“ライダー好きの間で特に人気の監督が担当する回に出演する”“生身で爆風に吹っ飛ばされる”“本編中に自分のキャラソンが流れる”――仮面ライダー好きがやりたいことを全部詰め込んだような内容だったことから、ファンから大いに祝福されていた。

 鈴木はタレント業も好調。多くのCMに出演しているほか、ローカル冠番組『鈴木福ゴルフはじめました』(テレビ埼玉)は今年で3年目。今年3月末で卒業したが、23年度から朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の木曜パーソナリティーも務めていた。

 一方の芦田も『2025タレントCM起用社数ランキング』(ニホンモニター)で2位(20社)に輝くなど、芸能活動は絶好調。学業を優先しつつも、俳優としても安定した人気を誇る。

 芦田の俳優業を巡っては、アニメ化もされた人気ライトノベル『薬屋のひとりごと』の実写版、今年10月期にフジテレビ系でリメイクされるという韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』――2作品の主演内定報道が昨年12月頃から報じられている。

 ちなみに、鈴木と芦田は学部こそ違うが、2人とも慶応大学に進学している。鈴木は大学内のメディアのインタビューにも応じている。そして2人は、順調にいけば来年3月に卒業することになる。

 子役時代に輝き、多数の視聴者を魅了した2人が学部は違えど同じ一流大学に進学し、現在進行形で2人とも国民的タレントとして活躍――考えてみれば、奇跡的な話である。“福くん”と“愛菜ちゃん”、正真正銘の国民的タレントの2人は、今後も素晴らしい活躍を見せてくれそうだ。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。仮面ライダー愛あふれる俳優である鈴木福を応援している。