■厳しい視聴率『風、薫る』の窮地を2人の注目俳優が救うか

 主人公・りんの視聴者からの評判も不穏で、何より低視聴率――そんな窮地にある『風、薫る』だが、第3週からは勢いを取り戻せるのでは、という声もある。

 その理由の1つは、りん(見上)が上京し、直美(上坂)と出会ったこと。『風、薫る』は“ダブルヒロイン”を描く作品だが、これまでりんが栃木、直美が東京と舞台が離れていた。そのせいで頻繁に視点が切り替わったり、中途半端なところで話がブツ切りになったりし、見にくかったが、第3週からはそういうことがなくなると考えられる。

 そして、第3週から本格的に活躍する登場人物たちも、作品にとって“救世主”になるのではという声も。1人は、すでに物語に登場している、多部未華子(37)演じる大山捨松(※名前は史実ママ)。海外留学を経て“鹿鳴館の華”と呼ばれた実在の女性で、1885年10月に開校した日本初の看護婦学校・有志共立病院看護婦教育所設立のきっかけを作った偉人だ。

『風、薫る』では常に華やかな格好をしていて、4月8日放送回では偶然出会った直美に、英語で「さあ戦いましょう。これが私の人生」と話しかける場面も。第3週予告では、捨松が「Welcome to 鹿鳴館」と優雅に話すシーンもあった。

 捨松役の多部が人気俳優であることにくわえて、キャラクターの雰囲気が明るく、存在感も絶大。公式サイトに「りんと直美の人生に多大な影響を及ぼす」とあること、直美が鹿鳴館で働き始めることなどを考えても、彼女が第3週以降、本格的に物語に深く絡んでいくと考えられる。

 そして“救世主”になりそうなもう1人は、Aぇ!group佐野晶哉(23)が演じる青年で、第3週から初登場する島田健次郎。肩書は“謎の青年”であり、公式プロフィールでは「新しく生まれた言葉や外国語に造詣が深い」以外の説明がない。

 第3週予告では、健次郎がフランス語で「すみません」と言いながら、りんの職場・瑞穂屋ののれんをくぐる場面が映っている。公式が解禁している第3週あらすじでは、彼が外国人客の対応に困っているりんを助けるという展開も紹介されている。

 そんな健次郎のビジュアルは、丸い眼鏡をかけ、髪も無造作でくしゃくしゃ。服装は、襟なしシャツにグレーの着物を合わせている。前述の設定と合わせて、小説家や文学青年のような役では――と推察する声も多い。《明治の時代にびったりな風貌》《令和アイドルの中で誰よりも文豪》などと好評で、登場前から大いに注目を集めているのだ。

 健次郎を演じる佐野は、STARTO社の人気アイドルでもあることにくわえて、ドラマ公式サイトでは主演の見上、上坂に次ぐ3番手のポジションにクレジットされている。彼が今後、メイン級の活躍をして、物語に花を添えてくれる可能性は高いだろう。

 主人公2人が合流したことで、いよいよプロローグが終わった感もある『風、薫る』。この先の山場であろう「看護学校編」に入るまでに、スタート時の勢いを取り戻せるだろうか。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。特撮俳優のステップアップの場で知られる朝ドラも見逃さない。