■『ゴジラ』作品において“眼帯”が持つ意味とは

 その一方で、今回の映画『ゴジラ−0.0』では、典子(浜辺)がゴジラ撃退のカギを握っているのでは、という声もある。説明は後述するが、『ゴジラ』シリーズには“芹沢博士”という眼帯が印象的な登場人物がいることから、

《典子さんの眼帯が芹沢博士と重なったのは私だけではないはず、、》
《ゴジラで眼帯といえば、やはり初代・芹沢博士。オマージュなのか、それともゴジラへの切り札的な意味合いがあるのか…?》
《浜辺美波が不治の病で、体内のG細胞がゴジラキラーなるんちゃうか…みたいな。芹沢博士ぽいもんなぁ》

 と、彼のオマージュだと考察する声が多い。

 芹沢博士とは、すべての始まりである初代『ゴジラ』(1954年)に登場した善良な青年・芹沢大助のこと。第二次世界大戦で徴兵された際に失明し、右目に黒い眼帯をしている科学者で、平田昭彦さん(1984年没)が演じた。

 そんな芹沢は、ゴジラを完全に抹殺する威力を持つ超兵器「オキシジェンデストロイヤー」の開発者。科学者として兵器が軍事転用される恐ろしさを理解していたことから、最期には研究資料を処分した上で自らもゴジラと死を共に――という、初代『ゴジラ』における超重要人物。

『ゴジラ』シリーズはアメリカでも独自展開されているが、『GODZILLA ゴジラ』(2014年)では生物学者・芹沢猪四郎(渡辺謙/66)という、芹沢博士を意識したキャラが登場したことも(ただし眼帯はしていなかった)。

 ゴジラ細胞に感染している浜辺が、初代の芹沢博士よろしく何らかの形でゴジラ撃退に貢献する――そうした展開も考えられるが、浜辺は今回の『ゴジラ-0.0』出演発表の際、《最初に脚本を読んだとき、驚きと衝撃が走ったのを覚えています。え?!まさか!!これを?!と今作もとんでもないなあと空を仰ぎました》と、意味深なコメントをしている。

 前作で生き延びたヒロインが、続編で死亡――という作品は珍しくないだけに、無事を祈りたいが……。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。『ゴジラ』も当然チェックした。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。