■マエケンは「まだまだ、やれる」

 一方、投手陣では移籍当初から“限界説”も囁かれてきた巨人・田中将大が、ここへきて復活の兆しを見せている。

「今季はすでに1勝を挙げている。去年は日米通算200勝到達もやっと。“今季は難しいかな”とも思ったけど、ここまではしっかり持ち直して“考える投球”ができている。それと、やっぱり身体の強さ。先発2戦目で足を攣って緊急降板した前田健太との違いがあるとすれば、そこだね」(同)

 そのマエケンも、足こそつったが、伊原氏の評は「体さえ万全に戻れば、まだまだ、やれる」。

 球威の衰えに関しては、経験に裏打ちされた投球術と、持ち前の制球力の良さで十分カバーできるという。

「そこは初登板だった4月2日の巨人戦でいきなり無四球完投勝利を挙げた中日・大野雄大も同じ。現状は1軍未昇格のヤクルト・石山泰稚も、昨季は42試合で防御率2.21。このまま終わらせるのは、もったいない投手だと思うよね」(同)

 枠が限られる捕手というハンデを背負う広島・會澤翼を含めて、今季開幕時点で残る現役は、あと9人。

 球界の“顔”とも言うべき坂本、マー君らの、もう一花にも期待したい。

伊原春樹(いはら・はるき)
1949年1月18日、広島県甲奴郡上下町(現・府中市)生まれ。北川工高(現・府中東高)から芝浦工大を経て、ドラフト2位で71年西鉄ライオンズに入団し、内野手として活躍。76年から巨人に移籍したが、78年にライオンズ復帰。80年限りで現役を引退し、翌年から99年まで西武で守備走塁コーチなどを務め、黄金時代を築いたチームの名3塁コーチとして勝利に貢献。2000年の阪神コーチ、01年の西武コーチを経て、02年に西武監督就任1年目でリーグ優勝を果たす。04年にはオリックス監督、07年から10年まで巨人ヘッドコーチ。14年の西武監督など歴任し、通算14回のリーグ優勝、7回の日本一を経験している。