■転生しているのは根尾光誠だけじゃない!?
今後は、誰が光誠(高橋)を階段から突き落としたのかを探り当てていく物語展開へと注目が集まりそうな本作だが、そのためのカギを握るのは光誠の転生先である英人(高橋・1人2役)の父で『あかり商店街』会長の英治(小日向)だろう。光誠が階段から落下した際に巻き添えとなるような形で衝突し、自身も転落死した英治。この展開には、
《2026年で階段に現れた野本英治は明らかに光誠を助けようとしてたなあ このあたりは結構重要になってくるかも》
《こひさんが冴えない会長で終わるはずないから注意深く見てないと》
など物語内での光誠の行動に注目する声もある。
現に物語を見てみると英治からは不可解な行動が散見される。
まず1つ目は、転生した光誠が、再び件の神社を訪れた場面だ。ここで英治と遭遇するのだが、英治は光誠を英人だと思い込み、そのまま家へと連れ帰る。この流れに対しXでは《なぜ英治は英人の居場所が分かったのか》《まるで何かを理解しているようだ》といった声が噴き上がった。
英治の登場のタイミングや反応があまりにもでき過ぎている側面は否定できないだろう。
2つ目は、階段転落後の病院での場面だ。光誠と英治は偶然、事故に巻き込まれた者同士としては不自然過ぎるほど、搬送先で同じタイミングで心肺停止となる。この展開が、視聴者に《2026年の野本英治がそのまま他界しただけか? リボーンしている可能性はある》という疑念を抱かせた。
そして3つ目は、転生後の光誠が英治に手を引かれて自宅へと戻る道中でのやり取りだ。光誠が英治に対し、「(あかり商店街の)存在感の薄い会長さん」と、以前から相手を知っていたかのようなニュアンスで声をかけた際、英治は一瞬驚いたような表情を見せた後に曖昧な反応を示すのだ。
加えて、第2話のあらすじでは、“この時代の光誠”が実在していることが明かされており、このドラマが単純な一対一の転生劇ではなく、複数人の時間と人格が“リボーン”する構造であることが暗示されている。
階段で光誠を突き落としたのは本当に更紗(中村)なのか。英治も光誠同様に誰かが“リボーン”しているのか。もし、英治も未来を知るのだとすれば、なぜ、英人を助けたのか。
今後、この時代で光誠と英人との交錯も描かれるであろう今作。どんな物語展開になるのか目が離せない。
ドラマライター・ジュン
幼少期から映画を観ることが好きで、物語そのものの面白さはもちろん、「この作品はどうやって作られているのか」という裏側にも強く惹かれてきた。過去にはドラマや映画のロケーションコーディネーターとして現場に携わり、ロケ地選びや撮影準備などを通して、作品作りのリアルを肌で学んだ。そうした経験を重ねるなかで、俳優の芝居、演出、脚本、美術といったさまざまな要素が積み重なり、ひとつの映像作品として立ち上がっていく瞬間に、ますます心を奪われるように。いまは旬のドラマや映画を欠かさずチェックしつつ、張り巡らされた伏線や演出意図を読み解きながら、物語の核心やその先の展開に思いを巡らせる時間を何より楽しみにしている。