■頭を強く打つのが“リボーン”のトリガー!?
光誠(高橋・1人2役)の転生劇からわかるように、このドラマで“リボーン”した人物は時を超え別人格へと乗り移るのが鉄則のようだ。英治(小日向)が英人(高橋・1人2役)の癖や特徴を見抜ききっていることを考えれば英治に転生したのは英人と考えるのが自然だろう。
また、第1話で描かれていたように英人は池谷更紗(中村アン/38)を助けようとした際に不慮の事故に遭い頭を強く打っている。光誠も階段から転落し、頭を強く打った際に英人へと転生していることから頭を強打することが“リボーン”のトリガーになる可能性は大いにある。となると、英人が転生しているのはまず、間違いないだろう。
また、第2話で光誠が英人の部屋の本棚を見た際に、SF作品を手に取り「タイムスリップした人物は人の運命を変えてはいけないルールとか、同時代に同一人物が存在してはいけないというルールがあったような…」と回想する場面がある。
その際に英人の部屋の本棚に並んでいることが確認できたのはSF小説だけでなく、心理学や国際情勢に関する本の数々。中には金や財力を連想させる本までそろっていた。下町のクリーニング店の息子が気休めに読むにはいささか小難しいタイトルの本ばかりだ。過去の時代へと転生した英人自身が、自分の置かれた状況を理解し、生き抜くために読み集めた本と見えないこともない。
一連の描写を勘案すると光誠が英人へと転生するより前に、野本家の人間間ですでに一度“リボーン”が起きているのではないだろうか。
また、第2話でもうひとつ見逃せないのが、英梨(横田真悠/26)の存在である。
今回ついに、『NEOXIS』で光誠の秘書だった英梨が、英人の妹だったことが判明。番組公式ホームページの相関図で、彼女だけ名字なしの“英梨”表記だった伏線も回収され、SNSでは《英梨は、そう来たかーー!》《やっぱり英梨ちゃんは英人の妹だったか》と納得の声が広がっている。
英梨が英人の妹だと確定したことで、彼女は未来では光誠の秘書、過去では英人の妹という、両方の時間軸にまたがる特異な立場になった。しかも最終的には光誠の傍若無人な振る舞いに耐えきれず、自ら辞表を叩きつける人物でもある。
第1話の段階から、神社の階段で光誠を押した人物については、《シルエットが女性っぽい》《根尾を階段から突き落とした人物ってなんとなく女性のように見える》という視聴者の声は根強かった。
そんな中、光誠に恨みを募らせていた英梨が『あかり商店街』に店を構える野本家の人間だと判明したことで、彼女は一気に“真犯人候補”としての存在感を強めた。
公式予告では第3話で、光誠と英人の交錯が描かれることが示唆されている。英治や英梨に関する描写が深まれば、視聴者による考察熱も一段と高まりそうだ。
ドラマライター・ジュン
幼少期から映画を観ることが好きで、物語そのものの面白さはもちろん、「この作品はどうやって作られているのか」という裏側にも強く惹かれてきた。過去にはドラマや映画のロケーションコーディネーターとして現場に携わり、ロケ地選びや撮影準備などを通して、作品作りのリアルを肌で学んだ。そうした経験を重ねるなかで、俳優の芝居、演出、脚本、美術といったさまざまな要素が積み重なり、ひとつの映像作品として立ち上がっていく瞬間に、ますます心を奪われるように。いまは旬のドラマや映画を欠かさずチェックしつつ、張り巡らされた伏線や演出意図を読み解きながら、物語の核心やその先の展開に思いを巡らせる時間を何より楽しみにしている。