■31年前の事件の真犯人候補
31年前に田鎖兄弟の両親を殺害した犯人は一体誰なのか。真っ先に候補として上がるのは、津田(飯尾)だ。彼は事件当日に田鎖家を訪れており、両親が殺された夜にもまた来ると言っていた。田鎖兄弟も彼の存在を追い続けており、犯人候補として最有力なのは間違いない。
視聴者からも、《津田が犯人なのかめっちゃ気になる》や《津田が殺したじゃん》、《どうか飯尾さんが犯人じゃありませんようにって思いたいくらい津田が怪しい》という声が上がるだけに最有力候補であるだろう。
その他にも怪しい人物はいる。視聴者からもう一人の犯人候補として名前が挙がったのは、母・田鎖由香(上田遥)のパート先で、現在も兄弟の行きつけでもある中華料理店「もっちゃん」の店主茂木幸輝(山中崇/48)だ。
《津田が犯人だと見せかけて、実はもっちゃんっぽくない?》
《もっちゃんが犯人だと思った人はわたしだけじゃないはず》
《あんなに兄弟想いなのに犯人だったら怖すぎるけど、全然あり得る》
など、津田同様に視聴者からは怪しまれており、今後の動向から目が離せない。
1話ごとに事件が起こる本作で犯人を特定する鍵になりそうなのが「時効」だ。仮に犯人が海外に逃亡していた場合、その期間の時効は停止される。2日以上の海外渡航歴を証明することができれば、2010年4月27日時点で田鎖兄弟の両親の事件の時効は成立していないことになる。つまり、時効廃止が適用され犯人を逮捕することができるのだ。時効については、《海外行ってれば、まだ逮捕できる可能性あるよね?》、《時効をあれだけ強調してるから、時効が犯人の伏線になってそう》、《犯人が海外行ってりゃ、兄弟が報われる》など視聴者からも指摘が相次いだ。
現に稔は、この可能性にかけている節がある。県警の身元不明者リストに犯人らしき人物がいなかったことを認めながらも、「国内とは限らないからな」と呟く。
《田鎖ブラザーズ、恐らく両親を殺した犯人ずん飯尾さんを最終話で捕まえる話だと思うんだけど、そこまでの間と緊張感をどう持たせるかがネックかな。中盤は1話完結の普通の刑事物になりそう》
ある視聴者がこう指摘するように、31年前の事件の犯人候補としては行方不明者の津田が現段階では最有力候補だろう。とはいえ、物語はまだ1話を終えたばかり。『田鎖ブラザーズ』は、ひとつの事件を解決する度に新たな謎が現れるクライムサスペンスだけに今後の展開から目が離せない。
ドラマライター・ジュン
幼少期から映画を観ることが好きで、物語そのものの面白さはもちろん、「この作品はどうやって作られているのか」という裏側にも強く惹かれてきた。過去にはドラマや映画のロケーションコーディネーターとして現場に携わり、ロケ地選びや撮影準備などを通して、作品作りのリアルを肌で学んだ。そうした経験を重ねるなかで、俳優の芝居、演出、脚本、美術といったさまざまな要素が積み重なり、ひとつの映像作品として立ち上がっていく瞬間に、ますます心を奪われるように。いまは旬のドラマや映画を欠かさずチェックしつつ、張り巡らされた伏線や演出意図を読み解きながら、物語の核心やその先の展開に思いを巡らせる時間を何より楽しみにしている。