見上愛(25)と上坂樹里(20)がダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説『風、薫る』は、現在第4週(4月20日~24日)が放送中。同作は序盤から視聴率が苦戦しているが、第4週では藤原季節(33)ほか存在感ある男性俳優たちの活躍もあり、良い意味で注目を集めている――。
【以下、『風、薫る』ネタバレを含みます】
『風、薫る』は、明治時代に実在した看護師の大関和と鈴木雅をモデルした物語。西洋式の看護教育を受けた一ノ瀬りん(見上/史実の大関)と大家直美(上野/史実の鈴木)が、日本初の専門看護師となり、最強バディとなっていく物語。同作は序盤から視聴率が苦戦していて、第3週(4月13日~17日)の週平均世帯視聴率は13.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。
視聴者から注目を集めているのは、藤原演じる“表向きには”好青年の小日向栄介(本名:寛太)、三浦貴大(40)演じるりんの夫で粗暴な亀吉、そしてAぇ!group・佐野晶哉(24)が演じる謎の青年・島田健次郎。3人とも以前から登場していたが、第4週で目立つ活躍を見せたキャラクターである。
まず、寛太。彼は“アメリカ帰りの海軍中尉・小日向栄介”として第3週に初登場。主人公・直美が上流階級の人間と結婚することで自分の運命を変えようと鹿鳴館で働いていた矢先に彼と出会い、告白される。士族出身だと身分を偽っている直美はどうなるのか――という恋愛ドラマが同週繰り広げられていた。
ところが、栄介の正体は詐欺師であることが22日放送回で明らかに。“小日向栄介”は軍服が似合う爽やかな青年だったが、直美は街中で着物にメガネ姿の栄介が「カネになりそうな仕事があるんだよ」などと言いながら、女性と話している姿を目撃。直美が問いただすと、栄介は悪びれずに「アンタもウソついてるよね?」「わかるんだよ詐欺師だから。ヘタなウソは」と、自分は身寄りがない詐欺師で、本名は“寛太”であると明かす。
寛太は飄々としている一方で、前に直美に話した「子どもの頃に世界地図を見て“どこか違う国に行ってみたいと思った”」というのは本心だと言ったり、同じ天涯孤独の直美に同情しているようにも見える表情も見せ、本名も教えた。最後には「せっかく鹿鳴館に潜り込んだんだ。次はどっかの華族の坊ちゃんでも捕まえな」と突き放すが、それでいて本音で応援しているかのような――そんな絶妙な人間臭さを感じさせた。
今回に限らず、寛太役の藤原は“クズキャラを演じさせると一流”と評されている。映画『わたし達はおとな』(22年)の公開記念舞台挨拶では、映画で演じた役が観客から“歴史的クズ野郎”と評されていることを自虐ネタにしたこともある。