汗ばむほどの陽気が続いているが、ペナントレースも過熱の一途。序盤からまさかの展開が続く今季、その理由は「指揮官の手腕」にありそうだ。そこで今回は、ここまでの監督たちの仕事ぶりを総ざらいし、表立っては書けない番記者たちのタレコミ、識者の見解も交え、3段階でガチ採点。名将たちの実力をリアル評価する!!
まずはセ・リーグ、“春の珍事”で話題をさらうヤクルトから。
「ポジティブ思考で選手を鼓舞する池山隆寛新監督の姿は“令和の監督”として理想的。番記者まで“応援してやろう”という雰囲気になるなんて、ここ数年なかったこと。記者陣にも秘密主義的だった前任監督の高津臣吾氏とは対照的です」(スポーツ紙デスク)
しかも、池山監督自身はただ明るいだけでなく、指導者経験も豊富。そこには亡き関根潤三&野村克也という両恩師から受け継ぐ、確かな戦略も見えてくる。
現役時代にヤクルトで同僚だった秦真司氏が言う。
「1年目の今季は“ブンブン丸”を開花させた、かつての関根さんと同様、長所を伸ばして若手に責任感を植えつける姿勢を感じます。
野村さん直伝のシンキングベースボールは、ある程度その下地ができてから。そんな割り切り方をしているように見えます」
そう語る秦氏でさえも「今の好調はあくまで珍事」と言うが、仮にAクラスに留まることができなかったとしても、「間違いなく来年以降につながる」と古巣への期待感を滲ませる。
「競争が生まれ、春のキャンプと比べても明らかに選手の目つきが変わっている。
故障者の多さを踏まえ、特に日本人投手には、間に休養を挟むなど、ただイケイケなだけじゃない冷静な配慮も見て取れます。このオフは監督と、うまい酒が飲めそうです(笑)」(前同)
一方、選手に対する厳しい態度が“昭和的”とも揶揄されてきた巨人・阿部慎之助監督も、今季は「仏になった」と、もっぱら。
「これまではミスをした若手をメディアで名指しすることもありましたが、ここ最近は、ほとんどない。番記者も“試合前練習でもニコニコしてるんですよ”と逆に不気味に感じているそう(笑)」(前出のデスク)
監督経験者で、原巨人ではヘッドコーチも務めた伊原春樹氏は「人は変わる」と肯定的に言う。
「本人の中にも日々、試行錯誤はある。最初に言ったチーム方針さえコロコロ変えたりしなければ、何ら問題はないですよ。監督の良し悪しなんて“結果を出したか”でしかないからね」
反面、前出の秦氏などからは、こんな厳しい声も。
「岸田行倫(29)ら若手の成長を促した就任1年目のほうが、ビジョンは明確だった。結果、優勝もできたのに、甲斐拓也(33)の獲得で、それらの芽が摘まれてしまった感がある」
そんな現状を、阿部監督の指導者としての師である原辰徳前監督は、どう思っているのか。
「かつて原さんは、当時2軍監督だった阿部さんが椅子の背もたれに背中をつけて試合に臨んでいる姿を見て“1試合1試合が修行だ。永遠の修行なんだぞ”と、指導者のあるべき姿を説きました。
阿部さんは、実は人見知りで不器用で、対人関係も高圧的か柔和かの二択しかない。人たらしでもある原さんからしたら、歯がゆいでしょうね」(デスク)
球団内には原再登板論も渦巻いているという。
「阿部采配は原野球と比べて大胆さに欠け、正直、面白みがないという球団内部の声もある。原さん自身も、“俺にやらせろ”とウズウズしているようで、周囲には次期監督として原さんを推す動きもあるそう」(スポーツジャーナリスト)