見上愛(25)と上坂樹里(20)がダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説『風、薫る』の第5週(4月27日~5月1日)が、4月27日から放送される。視聴率で苦戦する同作が、いよいよ「看護婦養成所編」に突入する――。

【以下、『風、薫る』ネタバレを含みます】

『風、薫る』は、明治時代に実在した看護師の大関和と鈴木雅をモデルした物語。西洋式の看護教育を受けた一ノ瀬りん(見上/史実の大関)と大家直美(上野/史実の鈴木)が、日本初の専門看護師となり、最強バディとなっていく物語。

 直前の第4週(4月20日~24日)では、りんと直美が共通の知人で“鹿鳴館の華”である大山捨松(多部未華子/37)にトレインドナース(正規に訓練された看護師)への道を勧められる。悩む2人だが、最終的にそれぞれの事情から、養成所の門を叩くことに――という展開。

 同作は序盤の評判がいまひとつで、視聴率は苦戦中。第3週(4月13日~17日)の週平均世帯視聴率は13.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。第4週の視聴率は23日放送分まで発表済みだが第3週とほとんど変わっておらず、やはり13%台になる可能性は低くはなさそうだ。

 そんな“パッとしない朝ドラ”『風、薫る』だが、第4週まではプロローグで、主人公たちが看護婦養成所へ入る第5週からが本番と言えそうだ。個性豊かな同級生たちと切磋琢磨する展開は盛り上がるだろうし、テーマの1つである「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」に主人公2人が向き合っていく姿も描かれるはず。

 それに、物語の舞台が看護婦養成所に移り、りんと直美が本格的に合流する点も期待できる。これまでの『風、薫る』のシナリオ進行には、“全く違う環境にいる主人公2人の物語が同時進行しているためにどちらの話も中途半端なうえ見づらい”という声が多かった。看護婦養成所編からはヒロイン2人が一緒にいる場面が増えるはずで、それだけドラマは見やすいものになっていくだろう。

 物語の主題である「看護」と、ヒロインの本格的な合流――この2点から、第5週以降の持ち直しを期待できるところはある。

 ただし、不安要素も残っている。そのひとつが、主人公であるりんと直美が、現段階では“応援しにくいキャラ”になってしまっていることだ。