汗ばむほどの陽気が続いているが、ペナントレースも過熱の一途。序盤からまさかの展開が続く今季、その理由は「指揮官の手腕」にありそうだ。そこで今回は、ここまでの監督たちの仕事ぶりを総ざらいし、表立っては書けない番記者たちのタレコミ、識者の見解も交え、3段階でガチ採点。名将たちの実力をリアル評価する!!
パ・リーグは、小久保裕紀監督のもとで安定の首位争いを見せる昨季日本一のソフトバンクから見ていこう。
故障者続出で最下位に甘んじていた去年の今頃と違い、死角もほぼゼロと言っていいだろう。
「小久保監督は今となっては珍しい“権威型”。3軍制で育成選手も数多く抱える大所帯をまとめ上げるには、あれぐらいの厳しさと統率力が必要ということでしょう」(地元紙記者)
だが、そんな監督の厳しさは、ときにマイナスにも働く諸刃の剣でもある。
「監督自身が己にも厳しい人であるがゆえに、一度でもバツを付けられたら、なかなか機会をもらえない。昨季ブレイクの柳町達(29)らが長く下でくすぶっていたのも、まさに、それが理由でしょう」(前同)
一方、そんな小久保監督と好対照なのが、日本ハムの新庄剛志監督だ。
ケガで離脱したが、主力級の水谷瞬(25)などは、まさに、ソフトバンクが埋もれさせていた逸材だ。
「ただ、その逆もしかりで、近藤健介(32)や上沢直之(32)らは、ある意味、新庄を忌避してソフトバンクに移ったとも言える。たとえ監督としては有能でも、強すぎる光のもとには濃い影ができるということです」(スポーツジャーナリスト)
そんなあふれるスター性で常に注目を浴び続ける新庄の対極にいるのが、楽天・三木肇監督だろう。
目下、チームは首位争いを演じ、チーム防御率は先発・救援ともにリーグ唯一の2点台と抜きん出る。
にもかわらず、監督の名前が前面に出る機会は、ほとんど皆無と言っていい。
ヤクルトでの現役時代を知る秦真司氏が言う。
「指導者としても勉強熱心だし、本人は意外と相手の弱点を突いて、隙あらば仕掛けたいと思っているタイプ。野村さんの頃は、そんなに1軍にいなかったが、キャンプなどでミーティングは聞いている。その意味では彼も“ID”を受け継ぐ一人とは言えますよね」
もっとも、こと楽天という球団の人事は、成績以上に“オーナーの覚え”の良し悪しで決まるのが常。
「そのオーナーが誰より信頼しているのが石井一久GM。昨年9月のペナント終盤には三木監督本人が“スタメンなども含めてフロントが管理しているところもある”と漏らすなど、GMの傀儡政権という印象は否めません」(前出のスポーツジャーナリスト)
しかし、「昔のような采配への露骨な介入は、今はない」とも言う。
「問題は前田健太(38)の処遇でしょう。現在、2軍調整中ですが、1軍で通用するか。田中将大(37)の起用法を巡ってオーナーと対立して更迭された、今江敏晃前監督の二の舞にならなければいいけど……」(前同)