コーラにピーナッツを入れて飲む――。そんな意外な食べ方が、SNS上で話題となった。

「発端の一つになったのは、2026年4月2日にされたnote作家・猫山課長さん(@nekoyamamanager)のX投稿です。“30年前くらいに村上春樹のエッセイで、アメリカではコーラにピーナッツを入れて飲むのがポピュラーだと書いてあった”と思い出したユーザーが実際に試し、それが“何だこれバカ美味いんでやんの”を投稿すると、約2360万のインプレッション、10万の“いいね”がつくほどの反響を呼びました」(ネットニュースサイト編集者)

猫山課長さん(@nekoyamamanager)のX投稿より

 作家の村上春樹氏は、1987年に出版したエッセイ『懐かしの一九八○年代 ‘THE SCRAP’』の中で、コーラにピーナッツを入れて飲むというアメリカの風変わりな習慣を紹介している。それが今、“珍食ネタ”として広がったのだが、実はこの飲み方、アメリカ南部では昔から知られたスタイルだという。

「少なくとも1920年代頃には広まっていたとされ、農作業や工場仕事の合間に、手を汚さず塩気と糖分を一緒に取れる便利な食べ方として根づいたという説が有力です。ガラス瓶のコーラに塩味ピーナッツを流し込むスタイルは、南部では懐かしい食文化としても語られています」(グルメ誌記者)

 字面だけ見ればキワモノだが、ネット上では「なぜか合う」「クセになる」といった声も上がっている。

 この意外な組み合わせが、なぜ“うまい”のか。

 その理由を管理栄養士の望月理恵子氏に分析してもらったところ、望月氏は“味の相乗効果”を挙げた。(以下、カギカッコ内のコメントは望月氏)

「コーラとピーナッツ、それぞれに相乗効果が生まれているのではないでしょうか。甘いコーラとピーナッツのしょっぱさ、そこに炭酸のシュワっとした刺激が一緒に来ることで、うまみが増す。それに、ピーナッツは脂分が多いので、炭酸が脂っぽさを流してくれます。そのギャップというか、すっきりした感じが出て、後を引くのではないかと思います」

 この感覚は、スイカに塩をかけて食べるのと近い感覚ではないかと、望月氏は言う。

「ただ、やはりバランスは大事で、例えばスイカに塩をかけすぎれば塩味が勝ってしまう。ピーナッツの塩分がちょうどいいバランスだったのでしょうね。つまり、この2つは相性が良かったんだと思います」