■小池犯人説が補強されたシーン
事実この推測は、第2話の終盤でさらに補強されることになる。ホテルで野上が取り押さえられた後、物語は1995年に時を戻す。両親の死後、病院と葬儀場で真(岡田)に寄り添う刑事の姿が映る。はっきりと顔は映っていないが、真に話しかける声は小池(岸谷)そのもの。このシーンには《やっぱり小池刑事が事件担当してたんだ》、《ドンピシャ世代としては流星の絆を思い出さずにはいられない》、《流星の絆みが増した!》など、『流星の絆』との類似を指摘する声が相次いだ。
そして、犯人候補として第1話で有力視されていたノンフィクション作家の津田雄二(飯尾和樹・ずん/57)に、事件当日アリバイがあったことが第2話で判明する。事件後に逃亡しており、何らかの形で事件の真相を知る可能性が高いとはいえ、アリバイがあったことで31年前の事件の犯人説が薄まったのは確かだろう。このまま津田と入れ替わるように、小池が真犯人として濃厚な線をたどっていくのかーー。
一方で、視聴者からは
《小池が犯人だと、あまりにも流星の絆すぎて、さすがにそれはありえないと思う》
との声も。実際、このまま物語が進むのは、あまりにも安直すぎるだろう。
そんな中、第2話で新たに明らかになったシーンが。1995年の事件当日、幼き日の田鎖兄弟は、父・田鎖朔太郎(和田正人/46)が働く工場を訪れていた。朔太郎は一度子供たちと触れ合った後、別室に工場長の辛島貞夫(長江英和/67)を呼ぶ。無邪気に遊ぶ我が子を気にしながら、「よろしくお願いします」と辛島に頭を下げて伝えた朔太郎は、何かを覚悟しているかのように見える。現にXでは、
《あの意味深な言い方は何?》
《親父は絶対何か知ってるよね》
という声があった。もしかすると朔太郎は、その夜自分が殺されることを知っていたのかもしれないーー。それを裏付けるのが、これまで何度か映った死んだ朔太郎と母・田鎖由香(上田遥)の姿だ。布団の上で眠るように死んでいたその姿からは犯人と争った形跡もなく、殺害されたわりにはキレイすぎるのだ。《お父さんとお母さん、抵抗した形跡がないよね》、《犯人と、両親は面識ある可能性が高い?》《こうなると誰が犯人か振り出しにもどったなぁ》など、31年前の事件の謎は深まるばかり。
公式予告によれば5月1日に放送される第3話で、田鎖兄弟は31年前から逃亡を続ける津田をついに発見する。だが、発見された津田は既に危篤状態で……という内容。二人は津田を前にどう動くのか。津田は一体、事件とどんな関係があったのか。次回も、考察欲が刺激される物語展開となりそうだ。
ドラマライター・ジュン
幼少期から映画を観ることが好きで、物語そのものの面白さはもちろん、「この作品はどうやって作られているのか」という裏側にも強く惹かれてきた。過去にはドラマや映画のロケーションコーディネーターとして現場に携わり、ロケ地選びや撮影準備などを通して、作品作りのリアルを肌で学んだ。そうした経験を重ねるなかで、俳優の芝居、演出、脚本、美術といったさまざまな要素が積み重なり、ひとつの映像作品として立ち上がっていく瞬間に、ますます心を奪われるように。いまは旬のドラマや映画を欠かさずチェックしつつ、張り巡らされた伏線や演出意図を読み解きながら、物語の核心やその先の展開に思いを巡らせる時間を何より楽しみにしている。