いま、日本最東端の島、東京都小笠原村・南鳥島がザワついている。この絶海の孤島に、日本の未来を左右する2つの大きなテーマが重なったからだ。

 きっかけの一つが、沖合の深海底に眠るレアアース泥だ。

「今年2月、海洋研究開発機構、JAMSTECの地球深部探査船『ちきゅう』が、南鳥島周辺海域の水深約6000mから、レアアースを含む泥を引き揚げることに成功しました」(全国紙社会部記者)

 スマホや電気自動車などに欠かせない希少資源が、日本領土の近海の海底に眠っていたという。さらに今年3月には、

「経済産業省が小笠原村に対し、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分地を選ぶため、南鳥島を調査対象にするよう申し入れたのです。まずは地図や過去の地質データを見て、“この場所が候補になり得るのか”を調べる段階です」(前同)

 “核のゴミ"の問題でも南鳥島の名前が浮上したのだ。

 日本の未来に関わる大きなテーマが重なったことで、一気に全国区となった南鳥島。では、この島、そもそもどんな場所なのか。調べてみると、そこにはあまり知られていない“意外な事実”……。ここではそんなマメ知識を紹介していきたい。

 まず驚くのは、その"遠さ"だ。

「南鳥島は、東京都心から南東へ約1950キロ。住所こそ東京都ですが、船なら片道4~5日、航空機でも約4時間かかります。さらに同じ小笠原村の父島からも東に約1200キロの距離に位置しているんです」(同)

 その形もなかなかユニークなものだということは、あまり知られていない。

「上空から見ると、島の形はほぼ正三角形。1辺は約2キロ、周囲は約6キロ、面積は約1.5平方キロ。規模感としては皇居とほぼ同じくらいなんです。隆起サンゴ礁でできた平らな島で、最高地点でも標高は約9メートルです」(同)

 小さな三角形の平坦な島。ところが、その島が支える海はとんでもなく広い。

「南鳥島を基点とする排他的経済水域は約43万平方キロ。これは日本の国土面積を上回る規模です。たった1.5平方キロほどの島が、日本の広大な海洋資源を確保しているんです」(同)