相撲界の内情や制度、騒動の行方を、元関脇・貴闘力が現場目線で読み解く。経験者だから語れる、大相撲のリアルが詰まったコラム。
ゴールデンウィークもアッという間に過ぎて、5月10日から大相撲夏場所が始まった。
先場所は関脇・霧島が3回目の優勝を果たして大関復帰を決めたが、今場所は誰が優勝するのか、さっぱり読めない。
まず、横綱・豊昇龍、大の里はケガを抱えている。大関・安青錦も足を痛めていて、以前のような相撲が取れるかは不安だ。となると、平幕の実力者・金峰山や、新関脇に昇進した琴勝峰とかにも目が出てくる。
オレの三男・王鵬は先場所、前頭3枚目で負け越したが、周囲の力士との兼ね合いから今場所は3枚目に据え置かれた。
3枚目は横綱、大関陣と対戦する地位だ。1人か2人には勝つかもしれないけれど、終わってみると、なかなか大勝ちできない。王鵬には、もっと「欲」を持って、世間をアッと言わせる活躍を期待したい。
ゴールデンウィークには、栃木県鹿沼市のオレのそば屋「力貴庵」でイベントを開いた。
ちゃんこ鍋1杯500円、焼肉、そばもふだんより安くして、子供連れのお客さんでも楽しめるように、わたあめやキャラメルポップコーンを無料で振る舞った。
おかげさまで盛況に終わったが、今後も折りに触れて、イベントを開いていきたいと思っている。
力士が引退した後の商売というと、以前は「ちゃんこ屋」が圧倒的に多かった。だけど、2000年代に入ると、焼肉屋を開く人間が多くなった。ちゃんこ屋は、冬場はいいのだが、夏はお客さんがグッと減る。焼肉屋は季節に左右されないということも理由の一つだ。