■肉も人件費も高騰!焼肉店経営は厳しい
春場所後に引退を発表した元幕内・剣翔も、その一人。相撲協会には残らず、4月23日に東京・住吉の焼肉店「桃松苑」の社長に就任した。
焼肉屋といえば、オレの他にも、琴光喜、千代大龍、松鳳山、寺尾関の付け人だった安芸ノ州なども経営に携わっていたが、千代大龍や安芸ノ州らは店をクローズしてしまった。
本音を言えば、今、焼肉屋をやるのは厳しい時代だ。なにしろ、肉の原価が高い。そして、店の家賃が高い。専門技術を持った職人を雇うにも、金がかかる。
かといって、機械で肉を切ったり、スタッフを減らしたりすると、サービスが悪くなる。商売が成り立たないのだ。そりゃあ、1人2〜3万円予算の高級店だったら、いい肉を仕入れることはできるだろう。
一般的な家族が、それなりの値段で焼肉を楽しめるような店が理想的なのだが、そういう店を続けるのが一番、難しい。
もちろん安いチェーン店もあるけど、肉の「質」は、どうなんだろうか?
ともあれ、いつまでも「相撲取り気分」で商売をしては、店は潰れちゃうよ!
貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。