■森保一監督が示す「全員がファミリー」
遠藤選手や南野選手だけでなく、3月の英国遠征では冨安健洋選手、板倉滉選手、久保建英選手といったコアメンバーが相次いでケガで招集外になりました。
負傷の程度はまちまちで、久保選手や板倉選手のように直後の所属クラブのリーグ戦でベンチ入りした選手もいれば、まだ公式戦復帰のメドが立たない選手もいます。彼らにしてみれば「本当に自分は2026年W杯に間に合うんだろうか」という不安も少なからずあるでしょう。
そういった彼らの気持ちを森保監督はしっかりとくみ取ったうえで、「全員がファミリーに入っている」と示し続けています。
「僕は期待していますよ」「最後まで待っていますよ」というメッセージを送ることで、選手たちもリハビリに熱が入りますし、チームの一体感や結束力も高まってきます。
細やかな気遣いのできる森保監督を見ていると、本当にオフト監督に重なって見えてきます。私たちを成長させてくれたオランダ人指揮官も教え子の姿を見て、頼もしく感じているのではないでしょうか。
ラモス瑠偉(らもす・るい)
1957年2月9日生まれ。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ出身。77年に来日し、読売サッカークラブ(東京ヴェルディの前身)でプレー。攻撃の核として5度の日本リーグ優勝に貢献し、得点王を2回、アシスト王を3回獲得した。93年にスタートしたJリーグでもヴェルディ川崎の中心選手として活躍。チームを初代王者、さらに連覇に導くとともに、自身は2年連続でベストイレブンに選出されるなど、Jリーグの草創期を支えた。89年に日本に帰化して日本代表でもプレー。司令塔としてアジアカップ初優勝をもたらし、94年W杯予選でもチームをけん引したが、あと一歩というところで本大会の出場権を逃した。98年に現役引退。指導者としては古巣の東京VとFC岐阜で指揮を執り、ビーチサッカー日本代表の監督としてW杯で世界を凌駕する活躍を見せた。国際Aマッチ通算32試合1得点。2018年、日本サッカー殿堂入り。
ラモス瑠偉公式サイト:http://www.ramos.jp/
(本連載取材協力:KAKU SPORTS OFFICE)