都内で、キー局のテレビ局員として働く山内遼さん(36・仮名)。華やかな世界で長年働いているだけに、有名芸能人と港区の赤坂や六本木にある高級飲食店で酒を飲みかわすことも珍しくないという。そんな山内さんの自慢は出身大学。私学の雄として知られる慶応大学を卒業しているだけに、初対面の人を前にしても出身大学を聞かれる前から「俺、慶応経済だから」と名乗るのだ。
名門大学を卒業し、新卒で高倍率のマスコミ業界へと飛び込んだ山内さんは、自身の生き方を正しいと信じて疑わない。大学時代の友人たちからは30代になる頃から結婚報告のLINEやメールが届くようになる一方で、本人は「オレはまだ遊ぶ」と豪語するも、内心は結婚したくてたまらない。そんな彼の口癖は「やっぱ」だ。
「やっぱ、遊びたいと言いつつ、結局はなんだかんだ結婚したほうが“偉い”感じがするじゃないですか。ただやっぱ、相手の育った環境って大事だと思うんですよ。その意味で、同じ価値観を持っているのは、やっぱ同じランクの大学出身者かなと。金銭感覚もそうだし、教養とか、にじみ出る知性みたいなものってあるでしょ。そのへんが合わないと、やっぱ結婚は辛いかなって」
大学時代は体育会系に所属し、身長180cmと体格も良い山内さんが、就職先にテレビ局を選んだ理由は、「やっぱ、モテそうだから」。好きな女性のタイプは「美人で適度に頭が良い人」、反対に避けたいのは、「僕より背が高かったり高偏差値の人」なのだとか。大学時代に交際した女性も何人かいたが、いずれも長くは続かず。社会人になってからは友人に合コンの開催をせがむも、理想的な異性にはなかなか出会えないのだという。
「この業界って、土日も仕事が入って当たり前だし、場合によっては深夜や早朝にもなるし、忙しいんですよ。てか、いい大学を出て稼ぐ人間って大概忙しいと思うんですよね。ぶっちゃけ、“キー局勤務”っていうと女性からのヒキはいいんですけど、時間を合わせるのが難しいし、仕事への理解ももらえないことが多くて」
せっせと婚活に励む山内さんは、半年ほど前に合コンで出会った27歳の女性と交際にこぎつけ、3か月間同棲したものの、最近彼女は出ていってしまった。彼女からは「家にいない日が多くて寂しいし、時々あなたが自宅へ連れてくるテレビ局の人たちとの話についていけない」と告げられたのだという。
「彼女は見た目がめちゃくちゃかわいくて付き合ったのですが、出身大学の偏差値は50を切る女子大で、たしかに普段のトークは全然つまらない。何を言っても“そうかなあ?”みたいな感じで、会話にならないというか。そんな彼女に僕たちの会話は難しかったんですかね……。やっぱ、僕と同じような大学を卒業した女性なら、俺が何でこれだけ忙しいのか理解してくれるし、話も合うと思うんですよ。職場結婚が多いのって、結局そういうことでしょ」