■60代父の「再婚願望」に娘が反対する事情

 もちろん、女性のほうにだって10歳年上となる由香さんの父との結婚は“良いこと”ばかりではない。相手が60代ともなれば介護が近い将来に待っている可能性は高いかもしれないし、50代になって他人と暮らすとなるとさまざまな衝突もあるだろう。

 父は娘を前に「老後、由香に迷惑をかけるわけにはいかないから、結婚したい」と語るのだが、60代になった親が再婚を望んだ場合、どのような点に周囲は注意を払うべきなのか。結婚相談所「最短結婚ナビ」を運営する婚活カウンセラーの鎌田れいさんに解説してもらった。

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 父親が熟年再婚って、多くの場合息子は「親父が幸せになるならいいんじゃない」っていうんだけど、娘は反対するケースが多いんですよね。反対する理由でもっとも大きいのは金銭面です。再婚されると単純に自分の取り分が少なくなりますし、財産が知らない女性にわたるのはおもしろくない、という心理もあるようです。

 ただ、父親が一人で人生を楽しめるタイプならいいのですが、再婚したいという意思がある場合に、娘としてどうするか。モヤモヤする気持ちを整理するためには、まずはお父さんとお金の話をしてみるのはいかがでしょうか。

 お父さんの死後、たとえば家は再婚相手が受け継ぐけれど、この財産は娘に渡すといったことを弁護士さんや行政書士さんを交えて話し合い、きちんと握っておくのです。心を割り切るためには、お金という手段しかないともいえます。

 また、今後健康面や介護の問題が発生する可能性を考えれば、パートナーがいたほうが安心という側面もありますよね。日常生活のなかでも、ちょっとしたケガや病気をしたという場合に、誰か近くにいてくれたほうが娘としても安心できる部分があるのでは。もちろん再婚相手の人柄をよく見たうえでですが、“財産の取り分が減る”ことばかり考えていては、見落としている部分があると思いますよ。

鎌田れい
結婚相談所「最短結婚ナビ」を運営する婚活カウンセラー。また婚活ライターとして、『仲人はミタ』(東洋経済オンライン)『仲人白書』(週刊女性prime)オトナンサーなどで、婚活記事を連載中。自身も30代の時に婚活で結婚。3人の子どもを持つ母。