2025年9月16日に発表された厚生労働省「人口動態調査」によると、24年に結婚した初婚夫婦で女性が年上(妻年上婚)の割合は25.5%で、過去最高を記録した。
ちなみに1970年時点で最も多かったのは「夫3歳上」(13%)。夫が2~4歳年上の夫婦が全体の4割近くを占めていた。一方で24年のデータを参照すると、最多は「夫婦同年齢」の23%で、「夫1歳上」(14%)「妻1歳上」(11%)。29歳以下の男性に至っては32%が年上の女性と結婚しており、若い男性ほど年上の妻と結婚する比率が高い現実が浮かぶ。
飲食店勤務で昨夏、7歳年上の妻と結婚したという吉原一馬さん(28・仮名)は結婚当初の周囲の反応は「"なんでわざわざ年上と結婚するの?"というものが少なくなかった」と振り返る。
「彼女とは3年前に職場で知り合いました。年齢なんて知らず、僕のほうから交際を申し込みました。夢を持っていて頑張り屋さんなところに惹かれたという感じです。
ただ、いざ結婚となると、周囲からはあれこれ言われましたよ。多かったのは、“彼女が焦ってる”説ですね。でも、どちらかというと僕が彼女を放したくなかったんですよね。年上がなぜネガティブ要素になるのか全然わからない。むしろ、年下から甘えられても面倒だなというか……今の時代に年下妻が当たり前という考えは古いのでは」
家族問題研究家の池内ひろ美さんは、時代とともに、結婚に対する男性の意識が変わってきていると指摘する。
「平たく言うと、男性たちが一人で頑張れない時代になったのだと思います。かつては、女性には財布を出させないとか、家族を養うことが男のプライドであり、甲斐性だという時代もありました。しかし、今は経済が上向くイメージもなければとんとん拍子に昇給する職場もありません。
一方で、世間は物価高。男性が1人で家計を支えるのは経済的に厳しい時代なんです。すると、夫婦で家庭を支えるようになりますから男性だけが家庭内でリーダーシップをとるという形にはならなくなる。男性の中にも“頼る”ことのできる年上女性がいいという価値観を持つ人も増えてくるというわけです」