日本球界では、“春の珍事”と称されるヤクルトの好調ぶりが話題だが、そんな古巣の快進撃に触発されてか、メジャーの舞台では村上宗隆が大爆発。大谷翔平のお株を奪う活躍で全米を席巻中だ。さらにはブラッド・ピットが主演した映画『マネーボール』にも登場した弱小球団アスレチックスがアメリカンリーグの西地区で首位に立つなど、大リーグも波乱含み。そこで今回は、今季開幕時点の見立てを裏切った日米の“戦犯&救世主”を専門家に徹底解説してもらった。
まずは日本プロ野球の巨人から。Aクラスで踏みとどまる原動力は、球団64年ぶりの新人開幕投手にもなった竹丸和幸(24)だ。
「開幕戦で仮に竹丸がKOされていたら、チームもズルズル落ちていった可能性は高い。山崎伊織(27)&戸郷翔征(26)の両エースが開幕で不在の阿部巨人の救世主でしょう」(スポーツ紙デスク)
しかし、優勝にはエース復活が必須条件。巨人の久保康生巡回コーチとも親しい藪恵壹氏が言う。
「戸郷は、久保さんとの二人三脚で取り組むフォーム改造で、今や投げ方も菅野智之(36)そっくりだそう。
腕の角度こそ菅野とは違うが、上体を軸足側に倒して、上からバチンと叩く。そんなイメージでやっているんじゃないかな」
交流戦以降、戸郷がキーマンとなるのは間違いない。
「先に山崎伊織が戻るし、あまり急いても本人のためにはならない。竹丸らに疲れが見え始める後半戦に間に合えば、巨人としては御の字でしょう」(前同)
阪神は、絶対的存在の石井大智(28)の故障が中継ぎ陣崩壊を招き、特に4月21日のDeNA戦では、6投手で被四死球11、16失点と大惨敗を喫した。
「打たれたらすぐ降格という藤川球児監督の鬼采配に、若い中継ぎ陣が萎縮している。昨季防御率0点台の頼みの及川雅貴(25)が今季さっぱりなのは、昨季66試合登板という酷使のせいという見立てもある」(元スポーツ紙阪神担当記者)
ここにきて采配の真価が問われる藤川監督だが、マスコミ対応にも変化が。
「通常、どの球団の監督も試合後に立ち囲み取材の形式で取材を受けますが、藤川監督が“会見方式に変えてくれ”と要望したんです。
つまりは、耳の痛いことを聞いてくる記者の排除が念頭にある。マスコミに予告なしで、いきなり会見場を設営したので、現場の虎番記者が腹を立ててました」(在阪テレビ局関係者)
藤川独裁政権の歪みが心配されるが、とはいえ、打線は今季も堅調。看板打者・佐藤輝明(27)は三冠王も十分、射程内だ。
「昨季以降、完全に打撃を掴んだ感がある。ヘッドを一度落として最短距離でボールにコンタクトするから、速い球にも打ち負けない。今季は三冠王もあると見てます」(前出の藪氏)