■今井の投球割合に見える弱気
なお、村上&岡本と同じ日本人ルーキーでは、アストロズ・今井達也(28)には早くも「期待外れ」の声が。
「先発2戦目で初勝利を挙げるも、続く3戦目では1回持たずにKO。右肩痛でIL入りし、4月28日の2Aでのリハビリ登板も3回途中5失点と散々。エスパーダ監督も“検査で肩と腕の損傷は見られなかったんだけど”と嘆いていました」(前出のMLB担当記者)
西武時代の今井をつぶさに見てきた野口寿浩氏が言う。
「投球割合を見ると、真っすぐが2割と極端に少ない。本心はどうあれ“打たれたくない”という弱気が見えて、変化球勝負に逃げているように見える。IL入りしたのは、スライダーに頼りすぎたせいもあるはず。武器のスライダーも真っすぐがあってこそですから」
また、同じく“制球難”で足踏み中のドジャース・佐々木朗希(24)は、4月26日の本拠地カブス戦で5戦目にして、ようやく初勝利。
「昨季のポストシーズンは抑えで活躍。地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』も“彼はリリーフこそ、ふさわしい”と記していました」(MLB担当記者)
事実、ドジャース中継ぎの台所事情は厳しい。
「プエルトリコ代表としてWBCでも活躍したE・ディアス(32)の離脱で、目下、抑えが不在。ただ、ロバーツ監督は“戻さない”と、すでに明言しています。
昨季の抑え起用はイレギュラー。あんな全力投球をシーズンを通して続けたら、ただでさえ脆い彼は一発で壊れるでしょう」(前同)
では最後に、我らが“二刀流” 大谷翔平(31)はどうか。
今季も53試合連続出塁で再びの“ルース超え”も、これまでと比べれば、打者としては、やや見劣り。
ロバーツ監督は“日々の負担を考慮する”として投手としての先発した試合で、すでに3度、“投手専念”という決断を下している。
「防御率0点台で、投球回を上回る奪三振も奪えている。仮に、このまま投手に専念すれば、目安となる30試合先発にも悠々到達。サイ・ヤング賞だって現実味がある。ただ彼自身は、あくまで両方やりたい。6月あたりには、打撃も合わせてくるでしょう」(前出の藪恵壹氏)
メジャーでは“6月男”と名高い打者・大谷。その巻き返しに注目だ。
【前編】阪神・藤川球児監督“独裁政権”のツケが…日米球界“戦犯&救世主”を専門家が徹底解説【日本プロ野球編】では、阪神・藤川球児監督“独裁政権”の歪みを心配する声や、侍ジャパンの投手陣に“WBCの呪い”が直撃しているパ・リーグのベンチ裏など、番記者からの極秘情報を交えて詳報。専門家たちの本音の分析も見逃せない。《【前編】はこちらから》
藪恵壹(やぶ・けいいち)
三重県南牟婁郡御浜町出身の元プロ野球選手(投手)・コーチ、解説者・評論家・YouTuber。NPBでは1994年から2004年に阪神タイガース、2010年に東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーし、阪神時代の1994年にはセントラル・リーグの新人王を獲得、2003年にはチームのセ・リーグ優勝に貢献した。NPBにおける通算成績は279登板、84勝106敗、防御率3.58。またMLBではオークランド・アスレチックスとサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし、実働2年間で100試合に登板した。
野口寿浩(のぐち・としひろ)
1971年生まれ、千葉県出身。習志野高時代に高校通算11本塁打を記録し、89年オフにドラフト外でヤクルトスワローズに入団。98年に日本ハムファイターズへ交換トレードで移籍し、監督推薦でオールスターに初選出。99年には正捕手として130試合に出場。翌年には最高打率.298を残し、得点圏打率もリーグトップで、「ビッグバン打線の恐怖の8番」と恐れられた。捕手としても盗塁阻止率.423を記録し、二度目のオールスターゲーム出場。03年にはトレードで阪神タイガースに移籍し、翌年10月4日の広島戦では井川慶とバッテリーを組んでノーヒットノーランを達成した。08年には再取得したFA権を行使し、横浜ベイスターズへ移籍。引退後は、17年にヤクルト2軍バッテリーコーチ、18年は1軍バッテリーコーチを務めた。