■出没した周囲には学校が…電話での注意喚起も 八王子市の獣害対策課担当者が語った状況

 市は12日の9時半頃にカメラの映像を入手し、専門家にも確認してもらったところ、ツキノワグマだと認定したそうだ。その後は、近隣の施設に幅広く注意喚起を行ったという。

「近隣の町会、南多摩霊園、東京霊園、都立八王子霊園といった大きな霊園の管理事務所など、色々な施設に出向きまして、注意喚起と“こういう対応をとっていきます”という説明に上がっております。

 小中学校には、管轄の八王子市教育委員会から情報が行くと思いますが、周辺には学校も多く、漏れがあってはいけないので、高校も含めて各学校に電話で注意喚起も行っております」(八王子市獣害対策課担当者=以下同)

 緊迫した状況がうかがえるが、幸いにも、現在は映像の雑木林にクマがいないことも確認しているという。

「ハンターも含めた専門家とも現場を捜索しまして、その雑木林にクマがもういないことを確認しています。ただ、戻ってくる可能性もありますので、念のため、ドラム缶を使った大型のワナを先ほど(12日午後)1基設置しました。市民の安心安全のためにはずっとワナを張っていた方が良いのですが、何個もあるわけではありませんし、他の場所で出没すればそちらに移設することもありえます。その時々で、最善の策を打っていくつもりです」

 ハンターに関しては、クマが多く出没する東北地方と違った特徴があるという。出没数の少なさから、東北地方に比べてクマ対策のノウハウが少ないイメージを抱く者もいるかもしれないが、その点もしっかりとカバーできているようだ。

「東北の場合は猟友会の方と連携するという報道があると思いますが、八王子は猟友会ではなく、民間に委託している捕獲の専門家・専門会社に依頼をしています。猟友会は高齢化が叫ばれていますが、民間の会社なので若い方も多く、猟銃免許を持っているので銃も撃てる専門業者です。こうした業者と、継続的に対応できるような体制を作っています」

 冬眠が明け、クマの出没が増えてきそうなこの時期。今年は昨年よりも少なくなることを願うばかりだ。