■後半は怒涛の展開になりそう
前回は老人介護で、今回は生活困窮者の支援と、面倒な社会問題をドラマとして仕立て上げ、ストーリー全体につなげていく構成になっている。冒頭の「最後に笑えりゃ上等と」というセリフ、スナックでウルフルズの『笑えれば』、そして最後にあかり(野呂)が言う「穴から出たら笑えるような」というセリフにつなげる、演出の巧妙さは見事だった。
さらに野呂佳代には、《あかりちゃんの言葉が、難しい言葉じゃなくても物事の芯をついてて素晴らしい。でも、さすがに狙って書かれてるセリフだから、コレをセリフじゃなく聞かせなければいけない野呂佳代さん、ほんっとに大変なお役ですね》など、今回も絶賛の声が相次いでいた。
ひとつ間違えたらやたら説教臭くなってしまうセリフも、野呂からにじみ出る“スナックのママ感”もあって、あかりの言葉にはものすごい説得力があった。黒木(茉莉)も、政治の世界で身につけた“あざとさ”という武器が、五十嵐(岩谷)の前では通じず、そこからあかりと行動を共にすることで、少しずつ変化していくさまが絶妙だった。
今回の「テンサウザンド」こと五十嵐に続き、次回は「ぶっ飛ばし蛍」こと元西多摩市長・雲井蛍(シシド・カフカ/40)を仲間に迎えるべく説得するという、アベンジャーズのようなワクワクする展開。だが、ここから都知事選という、強大な敵に立ち向かう展開に入ると、チームあかりには困難が続きそうだ。
あかり(野呂)の悲劇的な過去はまだ明かされておらず、北斗(阿久津)の裏切りを予想する声も。第2話で少しだけ姿を見せた、暴露系YouTuber・白樺透(渡邊圭祐/32)もなにかやりそうだし、都知事選のライバルになりそうな日山流星(松下洸平/39)は信用できない。後半はかなりドラマチックな展開になるはず。支持はさらに広がりそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)
ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。