■「ドラマの格が上がった」「物語がぎゅっと締まった」の声も

 また、仲間は言わずと知れた一流の人気女優。今回、高貴な役柄ということも相まって、

《仲間由紀恵さんが出てくるだけでばんっ、と一段格が上がる気がする》
《仲間由紀恵の登場で、急にドラマの格が上がった気がするおそるべし仲間由紀恵》
《仲間由紀恵さんの凛として品のある美しさと存在感、物語がぎゅっと締まった感じ》
《仲間由紀恵さんの存在感すごかった…。 あの上品さ、画面映えしすぎる》

 といった、朝ドラ『風、薫る』全体の格が上がったという声も多い。ここまで『風、薫る』は視聴率が苦戦を強いられているが、一流女優の仲間の本格参戦によって数字の向上があるかもしれない。

『風、薫る』の第1週(3月30日~)から第6週(~5月8日)までの週平均世帯視聴率は13.7%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。第7週(5月11日~)からは向上の気配もあるが、前作『ばけばけ』(25年後期)の期間平均視聴率は15.2%、前々作『あんぱん』の期間平均視聴率は16.1%と差がついている。

 これまでの『風、薫る』には、主人公の脇を固める俳優陣の弱さも指摘されていた。たとえば前作『ばけばけ』では、主人公・松野トキ(高石あかり/23)の父親が岡部たかし(53)、母親が池脇千鶴(44)、祖父が小日向文世(72)、幼馴染役が円井わん(28)、地元の秀才役が吉沢亮(32)――コメディ演技も抜群に上手い演技派俳優陣が揃っていて、全員が、どこまでが台本でどこからがアドリブか分からないような息ピッタリの素晴らしい芝居を毎回、繰り広げていたことで知られる。

『風、薫る』にも多部未華子(37)が演じるりんと直美が看護師になるきっかけを与えた女性・大山捨松がいるし、第5週のラストから登場したエマ・ハワード演じるスコットランド人の看護教育者・バーンズ先生は人気を博しているが、名俳優たちがヒロインの高石を支えた『ばけばけ』に比べると、物足りないところはあるのかもしれない。

 俳優として圧倒的な存在感を誇り、主人公たちと深く交わることになるだろう仲間。彼女の素晴らしい演技に期待をしたいが――果たして、仲間演じる千佳子は直美(上坂)の母親なのだろうか……。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。特撮俳優のステップアップの場で知られる朝ドラも見逃さない。