■ルミ子イズムを取り入れる

 そこまではなかなかたどり着けない。でも達観した人の言葉を聞くと元気や勇気が出るし、啓蒙になるよ。

 ルミ子さんがここまでやれるなら、俺はせめて10分の1ぐらいはできるんじゃないかなと思える。10分の1も無理だとしても、同じ方向に一歩踏み出すってことは絶対にできるわけ。

 自分の子供が「大谷翔平になるんだ!」と意気込んで野球を始めたとしようか。親として「無理だろうな」と思っても子供は純真だから。そこは伸ばしてあげようと応援する。挫折は本人が気づくわけだから、気づくまでやらせてやるとかさ。

 その道程が大事なわけでね。挫折と言ってもルミ子さんに比べりゃ、どうってことない。「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ。俺がいる」の村西とおる監督の逆だよね。「上を見ろ、小柳ルミ子がいる」なのよ。

 このルミ子イズムを、老Guyが取り入れるとしたら……。

 50代からリオネル・メッシに魅了されて解説ができるくらいサッカーに詳しくなったことだろうか。つまり古い概念にとらわれず新しい趣味を持つのは大事だ。ルミ子さんは1日にサッカーを5試合見てるらしいよ。

 そこまでは無理だとしても、人生後半戦になってから、何かにチャレンジする精神は見習いたい。ストレスだらけの人生も「どうってことねぇや」と、前向きに生きたいね。

玉ちゃん(たまちゃん)
1967年生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入りし、翌年、水道橋博士と浅草キッドを結成。一般社団法人全日本スナック連盟会長。