■舞台替わりは好転 母仔2代制覇へ!

 そして迎えた、牝馬三冠への第一関門、桜花賞は、4枠7番からスタート。彼女が勝つための想定の位置取り、理想のペース、理想の馬場状態はこうだ! という形はありますが、その通りにはいかないのが競馬です。

 道中、最後方という位置取りは、望んだものではありませんが、二の脚が速くないことを考えると、想定できた位置取り。隊列ができた以上、腹を括るしかありません。

 彼女の持ち味である決め手を最大限生かすために、ギリギリまで脚を溜め、4コーナーでは迷わず外へ。

 直線、鋭い伸び脚で先頭集団に迫りましたが、前日、降った雨の影響を受けず、馬場が回復して超高速決着となったレースは、彼女には厳しいものでした。

 右回りの阪神から、左回りの東京へ替わるのはプラス材料。距離に関しても、1600メートルから2400メートルへと延びるのは、血統的には合っているはずです。

 今度こそ! 母仔2代のオークス制覇へ。皆さんの期待に応えられるように、全力を尽くします。

武豊(たけ・ゆたか)
1969年3月15日、京都府京都市生まれ。1987年3月1日にJRA騎手デビュー。翌1988年、スーパークリークで菊花賞を制しGI初勝利。以後、オグリキャップ・サイレンススズカ・スペシャルウィーク・ディープインパクト・キズナ・キタサンブラック・ドウデュースなど歴代名馬の手綱を取り、国内外GI通算100勝超を達成した“レジェンドジョッキー”である。2018年9月には史上初のJRA通算4000勝、2024年度JRA賞特別賞と黄綬褒章を受章、2025年8月5日には前人未到の4600勝を達成した。現在もトップクラスで騎乗を続ける“競馬界の第一人者”兼“最多記録更新請負人”。