■不自然な『田鎖ブラザーズ』の相関図

 本筋では、兄弟の父・朔太郎(和田正人/46)が働いていた辛島金属工場で拳銃が密造され、それが暴力団・五十嵐組に流れて犯罪に使われていた可能性が。津田(飯尾和樹/57)が追っていたのは畳屋の店主・加賀正吉の殺害事件のようで、警察内に五十嵐組と関係している人物がいるかも……ということころまでわかってきた。

 ただ、事件の全貌がなかなか見えてこず、本筋についてはスローペースだ。次週で第6話(全10話)ということを考えると、後半で本筋が一気に動くというより、これまで2話完結で描かれている、サブエピソードが絡んでくるのだろう。

 前回の記事では、放火事件のサブエピソードから「時効は成立していない」というメッセージを読み取ったが、今回は「母親」かもしれない。学長殺害は母が実行犯で、しかも、それは誰かの指示であることが示唆されていた。

 母親といえば考察の中に、《もっちゃんの母、すでに5話終了で折り返し…丸々半分出てこないのに初っ端から相関図に載せてる意味って…もしかして、これこそが真の考察ポイントなのか??》などと、“もっちゃん”こと茂木幸輝(山中崇/48)の母親・カル(三谷侑未/75)の存在にツッコむ声が出てきている。

 確かに、2026年の登場人物相関図に最初から出ていているのに、ここまで未登場というのは不自然だ。考察では、両親殺害の犯人としてもっちゃんを疑う声は多いが、それに母親がなんらかの形で関わっているのかもしれない。今後は、“もっちゃん母”に注目すべきだろう。

 それにしても、本筋に関してはヒントが少なすぎる。考察では、もっちゃんのほか、工場長の妻・ふみ(仙道敦子/56)、質屋・晴子(井川遥/49)、兄弟の上司・小池(岸谷五朗/61)が怪しいという声があるが、けっこうなどんでん返しが待っているはずなので、注意深く見ていきたい。(ドラマライター・ヤマカワ)

ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。