■中居正広が藤ヶ谷太輔に「MCをやれ」と言った深い理由
「中居さんは2015年に藤ヶ谷さんと旅行し、その際に藤ヶ谷さんにMCをやるように勧めていました。それは、“アイドル”というホームだけでなく、アウェイを経験してほしいという気持ちからの発言だったと、1月7日放送の藤ヶ谷さんのラジオ『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』に中居さんがサプライズ出演した際に語っていました」
このラジオで中居は〈ホームってやっぱり相思相愛だから。ファンの子のリアクションも良かったりとか。そこに慣れてしまうと外に行ったとき、なんか通用しない〉と、冷静にアイドルという立場を語っていた。まさに国民的アイドルだったSMAPの一員の中居が、かなりシビアな視点でアイドルを俯瞰する理由とは――。
「SMAPは、デビューと同時に爆発的に人気が出たわけではありません。90年代前半はアイドルの主な活躍の場だった歌番組がどんどん終了し、どこでSMAPを売り出すのか……となった時に、当時はアイドルの出演が少なかったバラエティーへ進出していきました。
その後中居さんはジャニーズで初めて『NHK紅白歌合戦』の司会を務めたり、スポーツキャスターとして活躍したりと、光GENJIまでのアイドルの枠にとどまらない活躍で、国民的アイドルに成長していきました。今回、藤ヶ谷さんがしっかりと中居さんの代役を務めたのは、中居さん“だけ”がアイドルらしからぬ活躍をするということでなく、中居さんが切り開いた道を後輩の藤ヶ谷さんがきちんと継いで、MCを務めることができているのが感動的だと思いました」
1月14日に放送されるテレビ『中居正広のキャスターな会』、ラジオ『中居正広のON & ON AIR』での復帰が決定した中居。そのカムバックはファンだけでなく、藤ヶ谷をはじめとするジャニーズの後輩たちも待ち望んでいたことだろう――。
■霜田明寛(しもだ・あきひろ)
1985年生まれ、東京都出身。ジャニーズ評論家としてテレビ、ラジオ、WEB媒体など多方面で活躍。2009年に初の書籍を出版、2016年から『永遠のオトナ童貞のための文化系WEBマガジン・チェリー』編集長を務め、エンターテインメントを紹介。就活アドバイザーとしても活動している。著書に『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)、『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』(日経BP)などがある。