■もっちゃんと五十嵐組を繋ぐ決定的な証拠
晴子(井川)の調べによると、1990年から田鎖夫婦が殺される95年にかけて、神奈川県で2件の発砲事件が起きていた。そのうちの1件、朔太郎(和田)が勤めた辛島金属工場付近の事件では、死亡者も出た。父の関与を疑った真(岡田)が上司に当時の捜査状況を聞き出すと、発砲事件には、暴力団の五十嵐組が関与していたことが判明。
稔(染谷)も独自に調査を続け、再び辛島家を訪れる。このとき、「工場の資料が見たい」と話す稔に対して、辛島ふみ(仙道敦子/56)はバツの悪そうな顔を見せる。犯人候補筆頭に名が上がるふみの表情にX上では、
《ふみの意味深な笑顔が怪しいね》
《津田のことも、工場のことも、ふみは絶対何か隠してる》
《ふみがやっぱり犯人なのかな?》
と、注目が集まった。しかし、当時のふみが車椅子生活だったことを考えると、田鎖夫婦殺害の実行犯としては、やや説得力に欠けるだろう。
稔は、ふみと辛島貞夫(長江英和/67)の目を盗み、辛島金属工場が利用した税理士事務所のファイルを発見する。後日、税理士事務所で当時の帳簿を確認すると、1種類の金属が帳簿から消されていた。津田(飯尾)が持つ工場の仕入れ表には、「SNCM」という金属の記載があった。それが帳簿には載っていなかったのだ。「SNCM」が使われるのは、ジェット機のタービン、石油装置のバルブ、そして、拳銃だ。
《工場は、密造拳銃のアジトだったのか》
ある視聴者がこう指摘するように、朔太郎が持っていた拳銃は工場で作られたものであり、工場で密造した拳銃は、五十嵐組に流れていたのだ。もし、そこで何かのトラブルが起きていたとしたら、田鎖夫婦を殺したのは、五十嵐組の人間かもしれない――。
犯人をたどるヒントは、第3話で描かれた95年の工場火災のシーンにもあった。中華料理店「もっちゃん」の店主、茂木幸輝(山中崇/48)は、車椅子のふみ(仙道)に代わって食事を用意しに工場を訪れた際、火事に巻き込まれる。意識を失い、工場内に倒れ込んだ茂木の左肩は、衣服が破れて肌が露出する。燃え盛る炎の中、そこには刺青が見える。
《誰かが五十嵐組と繋がってるのかな?》
とある視聴者が指摘するように、茂木は、五十嵐組の組員だったのではないか。ただ、工場火災は田鎖夫婦殺害とほぼ同時刻に起きている。その最中にいた茂木を犯人とするのもまた、ふみ(仙道)同様に無理があるだろう。また、第4話までの流れをくむと、犯人は女性の可能性が高い。だとすれば、真犯人は、公式HPにだけその姿を見せるあの女性だろう――。