■『ボーダレス』の視聴率は右肩下がりでコア視聴率は0%台

 区長(今井)には“子役時代は俳優業が忙しくて学校に通えなかった”という説明があるほか、区長は、佐藤演じる主人公・黄沢にも「俺たちの世代って戦争のことハッキリ知らないのが多いですけど、でもここまでは……」と言われている。社会人とは思えない幼稚な言動も多く、脚本では意図的に区長を“非常識な人間”として描いたのだろう。

 しかし、さすがに“日本で戦争があったことを全く知らない”という設定には無理がある、と感じた視聴者は多かったようで、

《さすがに日本人で戦争知らんは無理設定すぎてドン引きだよ 今時の若者そこまでバカじゃないよ》
《子役だったことを全面に出して区長選受かるくらいならそれなりに知名度があったはずで、それであれば戦争もの歴史ものドラマに一度も出たことがないのはなかなかありえないような……》
《戦争も防空壕も知らない区長やばすぎる》
《日本で戦争があったことも知らない人が市長……???》
《今井悠貴くんがアホな区長で何かムカつく…いくらなんでも戦争知らなすぎの学無い奴が首長になれないだろ!》

 といった、脚本に対するツッコミが多数寄せられている。

『ボーダレス』では今回に限らず、たとえば第5話(5月13日)でも、“8年間も野放しになっていた半グレの脅迫まがいの行為が、主人公たちが関わったらご都合主義的にあっさり解決した”という展開があったりと、全体的に脚本にツッコミどころが多い作品である。

 そして、それが災いしているのか、『ボーダレス』の視聴率は第1話(4月8日)こそ世帯8.7%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)だったが、右肩下がりに数字を落としてしまっていて、第6話では6.1%まで下落。

『ボーダレス』が放送中の刑事ドラマ枠では昨年7月期に新作ドラマとして相葉雅紀(43)、中谷美紀(50)、大森南朋(54)がトリプル主演を務めた作品『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』が放送されたが、こちらは全話の平均世帯視聴率 8.5%と好調だった。同作は今年7月期にシーズン2が決まっているとも言われている。

 また、『ボーダレス』は大人気のtimelesz・佐藤を主役に起用しているあたり若い視聴層を狙っている感じもあるが、第5話の若年層の数字であるコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は0.9%――コア0%台という、なかなか厳しい状況にある。

 同日同時間帯の日テレのバラエティ番組『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系/夜9時~)のコア視聴率は4.3%。相当な差をつけられている。現在、ドラマはTVerなどの見逃し配信で多く見られるのが、『ボーダレス』のお気に入り登録者数は37.1万(21日17時時点)で、春ドラマでは18位。こちらで物凄く見られている、というわけでもなさそうだ。

 そんな『ボーダレス』は次回5月27日放送の第7話から最終章に突入すると予告されている。終盤の大盛り上がりはあるだろうか――。

特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲ藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。吉岡里帆の出演作『正体』や『ハケンアニメ!』も鑑賞済み。