■マー君&則本が仙台に凱旋!?

 その石川は自身の持つ通算勝利記録を更新する区切りの30勝まで、あと1勝も、今季はまだ1軍未昇格で登板機会も不透明。

“おかわり君”中村もまた、5月9日の2軍・中日戦では元同僚の涌井秀章(39)から満塁弾を放つも、1軍昇格は果たせていない。

 ヤクルトでコーチ経験もあるOBの野口寿浩氏が言う。

「そういう意味では、開幕からローテ投手として順調にイニングをこなしている巨人・田中将大(37)、則本昂大(35)の、古巣・楽天戦での“凱旋登板”は、見どころの一つでしょう。

 両者とも勝てば、12球団勝利の快挙。今年は仙台での開催だけに、2人を連続して先発させることも十分考えられますよ」

 なお、下位からの巻き返しという部分では、やはり注目は中日だろう。

 下馬評ではダークホースとの評価も、フタを開けてみれば記録的な大コケ。すでに借金も12球団唯一の2ケタと苦しむが……。

「清水達也(26)が本来の調子を取り戻せたら、松山晋也(25)の負担も大きく減る。後ろの2枚が安定すれば、もう一人ぐらいは、えてして伸びるものですし、投手陣に関しては上がり目も十分ありますよ。

 ただ、岡林勇希(24)、上林誠知(30)ら打線の核に、まだ復帰のメドさえ立っていない。彼らの存在なくしては、この先もちょっと厳しいです」(前同)

 運命を大きく分かつ、短くも重要な全18試合。

 勝利の女神がほほえむのは!?

 

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野口寿浩(のぐち・としひろ)
1971年生まれ、千葉県出身。習志野高時代に高校通算11本塁打を記録し、89年オフにドラフト外でヤクルトスワローズに入団。98年に日本ハムファイターズへ交換トレードで移籍し、監督推薦でオールスターに初選出。99年には正捕手として130試合に出場。翌年には最高打率.298を残し、得点圏打率もリーグトップで、「ビッグバン打線の恐怖の8番」と恐れられた。捕手としても盗塁阻止率.423を記録し、二度目のオールスターゲーム出場。03年にはトレードで阪神タイガースに移籍し、翌年10月4日の広島戦では井川慶とバッテリーを組んでノーヒットノーランを達成した。08年には再取得したFA権を行使し、横浜ベイスターズへ移籍。引退後は、17年にヤクルト2軍バッテリーコーチ、18年は1軍バッテリーコーチを務めた。

伊原春樹(いはら・はるき)
1949年1月18日、広島県甲奴郡上下町(現・府中市)生まれ。北川工高(現・府中東高)から芝浦工大を経て、ドラフト2位で71年西鉄ライオンズに入団し、内野手として活躍。76年から巨人に移籍したが、78年にライオンズ復帰。80年限りで現役を引退し、翌年から99年まで西武で守備走塁コーチなどを務め、黄金時代を築いたチームの名3塁コーチとして勝利に貢献。2000年の阪神コーチ、01年の西武コーチを経て、02年に西武監督就任1年目でリーグ優勝を果たす。04年にはオリックス監督、07年から10年まで巨人ヘッドコーチ。14年の西武監督など歴任し、通算14回のリーグ優勝、7回の日本一を経験している。