■『教場0』にない強み

 その一方で、「楽しみにしてたのに中身がしょぼすぎてガッカリした。悪役がクサイ演技だし、悪役側の家族像も薄っぺらい」「色々うまくいきすぎるし、あまりにも現実的じゃなさすぎて思ってた感じとは違った。コメディ要素も強いからかハラハラもドキドキもしない」など、不満の声もあった。

「ミステリ要素もありますが、基本はコメディと割り切って見るのが正解でしょう。前の枠で放送され、視聴率2ケタ発進した、『教場0』と“推理モノかぶり”してますが、あちらは重めの作風で、こちらはカラッと明るい。メリハリがつくので好調は維持できそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 木村拓哉(50)主演の月9ドラマ『風間公親-教場0-』も同じフジテレビ系だが、『合理的にあり得ない』は“カンテレ”こと関西テレビ制作で、ライバル関係とも言える。豪華キャストで鳴り物入りの『教場0』を、天海と松下のバディの魅力で超えることはあるだろうか?

「じっくり見る作風ではないぶん、リアルタイムで見る視聴者が多そうです。また、天海ファンには年齢層高めの視聴者も多く、そちらも配信より地上波でのリアルタイム視聴を好むでしょう。そのぶん、視聴率では『教場0』を上回る可能性は高いです」(同上)

 まだ始まったばかりの同ドラマだが、厳しい声が出がちな原作ファンからも好評で、これからジワジワと視聴率の数字を上げていきそうだ。