病院に行くのは面倒くさい。費用もかけたくない。そんなあなたに贈る自宅で簡単、メディカルチェック! 鏡1枚あればできる「睡眠時無呼吸症候群」の簡易判定法や、毎日のトイレで確認すべきポイントなど、医師や専門家が分かりやすく解説する!

 

「手」は、肝機能を映し出す“バロメーター”だという。

『40歳からの予防医学』(ダイヤモンド社)などの著者で、内科医の森勇磨氏が解説する。

「肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれますが、その機能が低下すると、体内の代謝が乱れ、さまざまな異変が生じます。中でも注意したいのが、“手掌紅斑”と“クモ状血管種”です。

 いずれも血管を広げる作用を持つ、エストロゲンというホルモンが体内に溜まることで起こる症状で、血管が赤く浮き出て見えるようになります」

 その見え方には、大きな特徴がある。

「手掌紅斑は、指のつけ根や関節部分が赤くなり、逆に、手のひらが白っぽく見えることがあります。まるで赤いドーナツのような模様です。

 クモ状血管種は、その名の通り、クモの巣のような赤い模様が出るのが特徴。首や胸、腕などに現れやすく、肝臓の状態がかなり悪化している“終わりの始まり”ともいわれる危険なサインです。見つけたら、まずは医師にご相談を」(前同)

 さてここから、少し意外なものを使った簡単セルフチェックを紹介しよう。まずは、カレンダーを使った緑内障チェック。

 緑内障は、眼圧などの影響で視神経が傷つき、視野が徐々に欠けていく病気のこと。日本人の中途失明の原因で第1位とされる。

「壁にかかったカレンダーから30センチほど離れた位置に立ち、片目を閉じます。開いている、もう片方の目でカレンダーの中央を見つめ、その視線を動かさないまま、周囲の数字を見ることができるか試します。

 一部の数字が見えない、一部のマス目が欠けて見える場合、視野が欠損している可能性がある。つまり緑内障の疑いがあるので早めに医師に相談を」(眼科医)

 また、加齢とともにリスクが高まるのが、骨粗しょう症。骨がもろくなる病気で、国内の患者数は1000万人以上ともいわれている。そのチェックには、柱1本あればOK!

「柱、もしくは壁に、かかと・お尻・背中の3点をつけて、まっすぐ立ちます。その際、後頭部が自然につかない人は要注意です。

 骨粗しょう症によって背骨が曲がっている可能性があります。また、定期的に身長を測るのも有効です。以前に比べて2センチ以上縮んでいる場合も、背骨が曲がっているサインとされています」(医療系ライター)

 同じく、将来に備えてチェックしたいのが、握力。

「実は、握力は全身の筋肉量を反映する指標になります。握力が低い人ほど、全身の筋力低下が進んでいて、高齢期のフレイル(虚弱)や寝たきりのリスクが高いとされています。

 また、17か国・約14万人が対象の国際研究では、“握力が5キログラム低下するごとに、死亡リスクが16%上昇する”という報告もあります」(スポーツトレーナー)

 しかし、わざわざ握力計を購入するのは手間がかかる……。そこで活用したいのが、ペットボトルを使った握力測定。

「ペットボトルのフタを、親指と人差し指だけで開けられる人は一定の握力があるとされています。
 一方、手のひら全体でガシッと握らないとフタを開けられない人は、握力低下の恐れがある。雑巾をうまく絞れないのも同じ。併せて確認しましょう」(前同)