■体が発するSOSは「便の状態」から分かる
最後は、必ず実践してほしい、トイレチェック。便の状態からも体のSOSを読み取れるというのは、医師で医療ジャーナリストの森田豊氏。
「近年、自動洗浄トイレの急増で自身の便を見る機会が減っていますが、それはいけません。
便は、腸だけでなく、肝臓や胆のう、膵臓など、内臓全体の状態を映し出す鏡なので、色や形、固さなどを細かく観察してください」
特に見てほしいのが、便の色だ。
「黒い便は、胃や十二指腸などの上部消化管から出血している可能性があります。また、赤い便は、痔による出血のケースもありますが、大腸ポリープや大腸がんが隠れていることも。
白色や灰色っぽい便は、胆汁の流れが悪くなっているサインで、胆道閉塞などが疑われます」(前同)
また、便の形状や硬さにも、特定の悪いパターンが存在するという。
「黄色っぽく脂っこい便は、脂肪の消化吸収がうまくいっていないサインです。また、硬くコロコロとした便は水分不足。
細い便が続く場合や、便秘と下痢を繰り返す場合は、大腸がんの可能性もあるので、体調を見て、医師に相談してください」(同)
病気は未然に防ぐことができる。0円健康診断が、その第一歩だ。
【前編】では、「下のまぶたの裏側」や「喉ちんこ」を観察したり、「鏡の前でニコッと笑う」だけで危険度が分かる病気なども詳報。鏡が1枚あれば毎日できるメディカルチェックの詳しい方法も必見です。《【前編】はこちらから》
森勇磨(もり・ゆうま)
愛知県名古屋市生まれ。神戸大学医学部医学科卒業。藤田医科大学病院の救急総合内科にて救命救急・病棟で勤務。2020年、「すべての人に正しい予防医学を」という理念のもと、Youtubeチャンネル「予防医学ch」をスタート。登録者数90万人、再生回数1億回を超えるほどの人気に。22年、医療×IoTの実践を目指すオンラインクリニック「ウチカラクリニック」(https://uchikara-clinic.com/)を開設。『40歳からの予防医学』(ダイヤモンド社)、『怖いけど面白い予防医学』(世界文化社)など著書多数。
森田豊(もりた・ゆたか)
1963年東京都台東区生まれ。秋田大学医学部、東京大学大学院医学系研究科を修了後、米国ハーバード大学で専任講師を歴任。現在も現役医師として種々の医療現場で医業に従事する一方、医療ジャーナリストとしてもテレビ・雑誌・新聞等で活躍。『名医が教える 寿命を延ばす恋愛医学』(扶桑社)、『あの「健康法」のウソ・ホント』(ワニブックス【PLUS】新書)など著書多数。