■レトロ感と個性的なフォルムが人気の秘密
それに加えて、当時のカメラにしか出せない“レトロ感”も、オールドコンデジにはある。それも人気が高まった理由だ。
「現代のデジタルカメラは画素数の向上や多機能化で鮮明な写真が撮れるようになった反面、出来上がる画像も画一的。一方のオールドコンデジは、スペックは現行機に及びませんが、低い画素数やノイズの乗りやすさなど、その仕様が生み出す、なんとも言えない味わい深い写真が“エモい”と人気なんです」
また2000年代前半に発売されたコンデジに多い、個性的なフォルムや操作性など、その独自性もファンにはたまらない。
「例えば、『CONTAX SL300RT』や『CONTAX i4R』(どちらも京セラ)は、レンズアングルが変えられたり(SL300RT)、レンズパネルを引き出して撮影できたりします(i4R)。どちらも目を惹くフォルムであるうえに、CCDセンサーとカールツァイスレンズが搭載されています。今のカメラでは出せない味わい温かみのある色合いが特徴ですが、これは今の時代ではなかなか再現できない個性なんです」
この2機種は入荷すればすぐに売れてしまうアイテムだという。ここまで聞くと、“それならウチの押し入れで眠る、時代遅れのコンデジも高く売れるのでは?”と思う人もいるだろう。
「最新であることが至上ではなくなった今、“電源が入って撮影できればよい”“不確かさがよい”といった理由から査定額が上がることが増えました。オールドコンデジに数万円単位の高値が付くことは多くありませんが、前までは100円に満たなかった査定額が2000円になったという相場の変化はよく起こります」
査定額を上げるポイントとしては、充電池・充電器も一緒に持ち込むこと。形状も専用の物が多く、それらの付属品は現在では生産していないため、欠品している場合は動作確認できないことがあるので注意が必要だ。
また、発売から15年~20年以上経過したオールドコンデジには、ある程度の経年劣化・不具合が出やすいことも承知しておかねばならない点も留意しておきたい。