ある日突然、平穏な日常がぶち壊される不条理。栃木県で起きた強盗殺人事件の実行犯は高校生たちだった──。日本の「安全神話」は完全に崩壊。獣のごとく襲いかかる犯罪者の魔の手から自分と家族を守るため、専門家のアドバイスに従って今すぐに実践すべき防犯対策を紹介する。
元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、まず「相手に余計な個人情報を渡さないことが防犯の一丁目一番地」と話す。
「例えば、詐欺電話の代表的なものとして、アンケートを装ってかかってくる電話があります。これに対しては、今は録音機能付きの電話もあるし、登録していない番号には“この電話は防犯対策のために録音させていただいております”といった音声が流れてから、着信する電話もある。こうしたものを導入するのも、一つの手です」(前同)
異なるパターンとして、「車を売りませんか」「余っている貴金属はないですか」といった誘い文句で、個人情報を探る手口も多い。
「この手の電話には一切、答えないのが正解です。“防犯グッズは用意していますか”など、最初はお金の話から入らないことが多い。ところが、うっかり口を滑らせると、“非常時の持ち出し用にお金はいくら用意していますか”“ご家族は何人いますか”“家族とすぐに連絡が取れるようにしていますか”などと、畳みかけてきますから」(同)
こうした電話には「主人がいないので分かりません」「私1人で勝手な話をすると息子夫婦に怒られるので」など、煙に巻いておくこと。同時に、独り身でないことを暗にアピールすることが重要だ。
「同じく注意すべきが、詐欺メールです。特に最近は、実在する銀行や大手通販サイト、運送業者を装ったメールやショートメッセージが届き、個人情報を盗み出すケースが激増している。信頼できる送付アドレスのもの以外、基本は無視です」(ITライター)
同様に中高年に気をつけてほしいのが、SNSに流れるアルバイト情報だ。
「“簡単”“高収入”などと検索し、現れた働き口が、実は闇バイトだったというケースが発生しています。また、途中で闇バイトと気づいたが、“子供を殺す”と脅され、犯罪に手を染めたシニアが逮捕されたケースもあります」(前同)
小川氏も、こう警告する。
「免許証やマイナンバーカードのコピーを取られ、気づいたら引き返せなくなる事例が多い。現場に着いてから初めて犯罪だと知らされることもある。とにかく少しでも怪しいと感じたら、即110番が鉄則です」