■兄弟の周囲からは裏切りの臭いが…
しかし今回、注目を集めたのは秦野(渡辺)だけではない。これまで田鎖兄弟とともに31年前の真相を追い、自身も犯人に腕を切りつけられた足利晴子(井川遥/49)に対して、ある疑惑が生じた。
《工場燃やしたの、晴子な気がする》
視聴者からこうした考察が上がるきっかけになったのが、小池俊太(岸谷五朗/61)との対面シーンだ。
晴子の質屋に訪れた小池は、これ以上31年前の事件について田鎖兄弟に協力しないように晴子を説得。そして、当時、なぜ田鎖家の前にいたのかを問い詰める。晴子はとぼけたり、「バイトの帰りに通っただけ」と言って小池をあしらう。
だが、これまで何度も映し出された事件当時のシーンを振り返ってみると、不可解な点がある。田鎖家から飛び出してきた犯人と出くわす晴子もまた、どこかから走ってくるのだ。その際、街には消防車のサイレンが鳴り響いている。晴子は、工場から走ってきたのではないか。あの日、“たまたま”田鎖家の前にいたと言うには、偶然が過ぎるだろう。
また、宮藤詩織(中条あやみ/29)に31年前の事件について尋ねられると、「もう時効よ」と言って取り合わない。この発言にX上では、
《やけに冷たいなあ。探られたくない何かが晴子にもあるんだね》
《晴子も何か家族と訳ありだっけ?》
と、晴子の生い立ちについて注目が集まった。
第3話の晴子と宮藤のやり取りから、晴子の父は漁師だったことがわかっている。31年前、田鎖兄弟の父・田鎖朔太郎(和田正人/46)は、取材に訪れた津田雄二(飯尾和樹・ずん/57)から、
「田鎖さんも、港まで運んでたじゃないですか」
と問い詰められている。朔太郎が勤める辛島金属工場で拳銃が密造されていたことから、運んでいたものは拳銃だと思われる。
もし、その海上輸送を晴子の父が担っていたとしたら──。何かトラブルを抱えた父に命令され、晴子は工場に火を放ったのではないか。晴子の父は酒に酔って海に落下し、死亡しているという。このエピソードからも、トラブルの匂いが漂ってくる。