■エアコンの省エネ基準変更が迫る!

 これだけの対策をすれば、今夏は節電しながら涼むことができるだろう。ただし、エアコンの調子が気になっているという人は、もう一つ注意してほしいことがある。2027年4月、家庭用エアコンの省エネ基準が引き上げられるのだ。

「省エネ基準が厳しくなるので、来年の4月以降、エントリーモデル(価格が比較的安価で購入しやすい機種)が店頭から少なくなる可能性があります。現在、10万円程度で購入できるエントリーモデルもありますが、基準変更後は20万円程度の上位機種しか選択肢がなくなる可能性があります」(同)

 つまり、来年以降に買い換える場合、これまでならエントリーモデルで済んでいた部屋でも、より高価な機種を選ばざるを得なくなるかもしれないということだ。

 実際に本サイト記者が訪れた都内の家電量販店でも、エアコン売り場には買い替えを求める客で長蛇の列ができていた。店員に話を聞くと、「来年の省エネ基準変更を見越して検討される方もいます」という。では、買い替えの目安は、いったいどこにあるのか。

「一つの目安は、10年以上使用しているかどうかです。修理用部品のメーカー保有期間は製造終了から約10年。この期間を過ぎると部品がなくなって修理ができなくなるケースが増えてきます」(丸山氏)

 使用開始から10年以上が過ぎた機種は、修理ができたとしても修理費用が高額になるケースもある。冷えの悪さや異音などの不具合があるなら、今のうちに買い替えを検討した方がいいだろう。また、エアコンの使用用途によっても見分けるといい。

「10年経っていないとしても、子供部屋や寝室など、使用頻度の低い部屋用の買い替えを検討しているなら、エントリーモデルが買える今のうちに購入するのがいいかもしれません」(前同)

 ただ、焦って買い換えるのは待ってほしい。6〜8月にかけて、エアコンはハイシーズンに突入する。今すぐ必要でないのであれば、お得に買えるタイミングを狙うべきだ。

「一般的に家電は2月が狙い目と言われます。外出が減る冬は家電量販店の売り上げが落ちやすく、エアコンに関しても2月に買う人はほとんどいないため、安くなりやすいです。ただ、4月からの基準変更で、2〜3月は駆け込み需要が起きるかもしれないので、夏が終わる9月から年内あたりで買うのがいいかもしれません」(同)

 涼しく過ごすのはもちろん、ムダな出費を防ぐことも、これからの夏のエアコン対策には欠かせない!

丸山晴美(まるやま・はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。