■「AIを使えない企業には入りたくない」若者の本音
株式会社IDEATECHが実施した「生成AI活用環境と大学生の企業選択に関する実態調査」によると、就活生の58.2%が就職先選びで「企業の生成AI活用環境」を重視していることが判明しました。さらに、52.0%がAI未活用企業に対して「ネガティブな印象を受ける」と回答。約5人に1人がAI環境への不満を理由に選考や内定を辞退した経験があるといいます。「AIを使えない企業はお断り」という若者の本音が、企業の採用を直接左右する状況になっています。
現にネット上でも、この教育方針を巡って激しい議論が続出。
《若いうちは苦労して、いろいろ体験したほうがいい》
《何の知識もない新人が丸投げするのはマズい》
《最低限の知識を身につけた上で活用すべき》
《道具は内容を理解して使わないと危険》
《算数の基本を知らずに計算機を叩くようなもので、入ったばかりの新人が使うのは間違っている》
といった“基礎スキルの習得”を優先すべきだという意見が目立ちます。
「現在はAIの影響で、新卒の採用枠そのものが減り始めています。AIで片付く程度の仕事しかできない人は、もはや企業に必要とされなくなっているからです。こうした厳しい状況だからこそ、あえて新人にAIを禁じる教育には意味があります。AIが提示する答えの“間違い”を自分の知識で即座に見抜ける本物の実力がなければ、将来的に生き残ることは難しいでしょう。あえて不自由な環境で基礎を叩き込むことは、AIに代わられないプロとしての価値を作るための、現実的な準備期間と言えるのではないでしょうか」(人事コンサルタント)
2026年入社の新入社員は、約9割がAI利用経験者という「AIネイティブ」世代。便利さに慣れた彼らが、AIに頼らず自分の頭で考え抜く習慣をどう身につけていくかは、これからの教育現場が直面する大きなテーマになりそうです。
トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。