相撲界の内情や制度、騒動の行方を、元関脇・貴闘力が現場目線で読み解く。経験者だから語れる、大相撲のリアルが詰まったコラム。

 先日終わった夏場所は、大関・霧島と小結・若隆景の優勝決定戦が行われるなど盛り上がったものの、2人の横綱を含む幕内上位力士9人中5人が休場。

 他にも人気の朝乃山らが休場し、計7人が休場するという惨状だった。

 これを受けて、横綱審議委員会の大島理森委員長が、「誠に残念。体作りも横綱の責任」などと、苦言を呈した。

 それは、そうかもしれない。だけど、オレに言わせれば、一生懸命やってるからこそケガをするのであって、ケガをしたい力士なんかいないんだ。

 ひと昔前までは、怪しい相撲がはびこっていて、優勝の行方も13日目くらいには決まっているときもあったが、今は、そんなことがない。

 横綱審議委員会は、日本相撲協会の諮問機関ということになっているんだけど、メンバーは相撲に対して詳しくないおエラ方ばかりで、好き勝手なことを言っているイメージだ。

 もう少し力士に寄り添うとか、個人的に話をしてみるとか、総合的に判断してもらわないと。

 それはそうと、夏場所は力士への懸賞金が史上最高額になった。

 申し込みは4241本、休場者が多かったから、実際に力士に渡ったのは3563本だったが、不景気だと言われながらも、金があるところにはあるものだ(笑)。

 永谷園は昔から、相撲の懸賞に熱心な会社だ。懸賞は一つの取り組みに何本もかけられるし、一日に何番かけてもいい。