■永谷園は売り上げの1割を懸賞とCMに
たまたまオレは、当時、永谷園の『麻婆春雨』のCMに出ていた和田アキ子さんの紹介で、永谷園のCM部長と知り合った。
何本も何番でもかけられることを部長に話したら、さっそく一取組に「お茶漬けのり」「鮭茶漬け」「梅茶漬け」「たらこ茶漬け」などと複数の懸賞をかけた。
懸賞のシーンはテレビでは引きの画面になるとは言え、商品のPRには絶大な力を発揮する。永谷園は1000億円の売り上げ中、懸賞を含むCMに100億円もかけているという。
夏場所、オレの三男・王鵬は9勝6敗だった。にもかかわらず、懸賞を139本いただいて、霧島、熱海富士、若隆景、義ノ富士に次いで5位だった。王鵬には毎場所、懸賞がよく付く。
その中には、オレの友人が社長を務めるABCマートも入っていて、千秋楽には3本もかけてくれた。
懸賞金は、かけ金が7万円で手取り6万円(うち1万円が現金支給で残りは振込)。懸賞に関しては、オレらの時代の10倍くらい付いている。羨ましい限りだ。
貴闘力忠茂(たかとうりき・ただしげ)
1967年9月28日、兵庫県生まれ。二子山部屋(入門時は藤島部屋)入門後、83年に初土俵。最高位は東関脇。2000年に幕尻(前頭14枚目)で初優勝する。02年に引退し、大鵬部屋の部屋付き親方となるが10年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇される。現在は焼肉店『ドラゴ』を経営。