本サイト恒例のプロ野球「記者座談会」。ペナントレースが折り返し地点に入ったところで、巨人・阿部慎之助前監督の逮捕という大事件が勃発。さらに、“ゾンビたばこ”で契約解除の羽月隆太郎がネットで「(使用者は)他にもいた」と暴露し、球界に激震が走っている。手に汗を握るセパ両リーグの激突の中、ベンチ裏で発火した爆弾を徹底調査!

A氏 スポーツ紙デスク。スポーツ紙一筋30年。球団上層部に太いパイプ。
B氏 スポーツライター。球団職員から記者に転職。現場情報に自信アリ。
C氏 週刊誌記者。ネタは足で稼ぐ週刊誌記者。大リーグ情報にも精通。

──いやはや、巨人・阿部慎之助監督の逮捕&辞任騒動には驚かされましたね。

A まぁ、ネットなんかではいまだに喧々囂々(けんけんごうごう)の議論が続いているようだが、表沙汰になった以上、続投はありえない。迅速に動いた球団の対応は適切だったね。

B 親会社である読売新聞の金看板は、何と言っても事件を扱う社会部。しかも山口寿一オーナーは法務部の初代部長も務めた“コンプラの鬼”ですしね。さすがに看過できないでしょう。

C ただ、ミラクルが起きた場合は別にして、阿部体制の“今季限り”は既定路線だったとも聞く。代行に就いたのが、巨人での選手経験がない外様の橋上秀樹チーフだったのは、やや予想外でしたけどね。

A 本来であれば、生え抜きの川相昌弘に託すべきだろうけど、V字回復でもされた日には、切るわけにもいかなくなる。球団としても来季以降を見越した戦略があったんだよ。

──となれば気になるのは次期監督ですが。タイミング的に松井秀喜や高橋由伸の線はないですかね?

B 候補ではあると思うけど、私が彼らなら「今じゃない」とは思うかな。総合的に見て、本命・桑田真澄、対抗・原辰徳が順当かと。

C 現場に戻りたくてウズウズしている原さんあたりは今頃、肩を回してるでしょうしね(笑)。もっとも、イメージの刷新という意味では、暴力やスパルタの対極にいる桑田さんこそが適任だとは思いますが。

A フロント入りを蹴った昨オフの辞め方を問題視する声もあるけど、そこは山口オーナーの“鶴の一声”で、なんとでもなるしね。

B CBO(最高業務責任者)の桑田さんと入れ替わりで、橋上さんがまたオイシックスに監督として戻れば、もろもろ丸くも収まる。仮に原さんになったら、阿部なんか比じゃない“家庭の問題”が蒸し返される怖れもありますし(苦笑)。

C 原ジュニアの放蕩ぶりは相当なものとか。それに、当の原さん自身も過去にはいろいろあった人だし。

──一方、同時期には“ゾンビたばこ”で契約解除の羽月隆太郎がネットで生配信。「他にもいた」との暴露が波紋を呼んでいます。

A 広島ってところは「県知事や県警もオーナーの松田家には逆らえない」なんて冗談がまかり通るぐらいのムラ社会。羽月一人を差し出して幕引きを図ろうとしたら、その本人から思わぬ反抗に遭ったね。

C 6月1日には、モノを羽月に譲渡した医薬品医療機器法違反の容疑で、都内に住む知人の男が、広島県警に逮捕されている。はたして、全容を解明する気があるのか。県警の今後の動きにも要注目ですよね。

B 球団と県警、両本部長の間でも当然、対応は協議しているでしょ。羽月が話した飲酒の強要や、「熱したフォークを押し当てる」なんてのは、普通に犯罪。阿部騒動よりも、ずっと闇が深いよね。

A これはもう、ある種、広島という街の構造的な問題だから、一朝一夕にはいかないよ。「再調査はするけど公表はしない」なんて言ってる時点で、ウヤムヤにする気満々だし(笑)。